J2アルビレックス新潟は、第23節アウェーでの山口戦を翌日に控えた19日、聖籠町のクラブハウス隣接ピッチで調整し、敵地に乗り込んだ。

前節横浜FC戦は黒星だっただけに、連敗は絶対避けたいところ。左サイドアタッカーのMF渡辺新太(23)は持ち前の運動量で「得点して、チームの勝利につなげたい」。9試合ぶりのゴールをイメージしていた。

コーチングスタッフが声を張り上げた。「ナイス。新太!」。山口戦の最終調整はクロスからのシュート練習。渡辺新のグラウンダーの左クロスに、中央に走り込んだFW矢野貴章(35)がスライディングでシュートを決めた。現在、5アシストを決めているサイドアタッカーへの称賛。「アシストにはこだわっていない」と話したが、得点にはこだわっている。

昨季チーム得点王(10得点)の渡辺新は、今季は5月18日の第14節愛媛戦の初得点以来、8試合ゴールから遠ざかる。現在8勝5分け9敗のチーム成績を五分に戻すためにも、連敗を阻止するためにもゴールを自らに課す。「得点は取れるときに取れる、というスタンスでプレーしている」と得点への意志の強さは変わらない。