ガンバ大阪の高校生プロでU-19日本代表候補のFW唐山翔自(18)が、23日の名古屋グランパス戦でJ1リーグ戦にデビューする可能性が出てきた。21日に18歳の誕生日を迎えたばかりで、将来のエース候補として期待されてきた。

宮本恒靖監督(43)が22日の取材対応で「翔自はトップ(チームの練習)でもやれているのは間違いないので」と、18人のベンチメンバー入りを示唆。先発の可能性は低く、7人のサブメンバーに入るかが焦点となる。初めてベンチ入りした7月22日のサンフレッチェ広島戦では出番がなかったが、2度目のベンチ入りを果たせば、展開次第で初出場の可能性は十分ある。

G大阪は前節19日の北海道コンサドーレ札幌戦を、34歳FW渡辺の決勝点で制した。名古屋戦は中3日で迎えるため、若い唐山を起用する選択肢はある。宮本監督は先週に「成長ぶりは確かで間違いない。10月の日程を見ながら考えていきたい」と発言していたが、予定が前倒しになるかもしれない。

唐山は若手で結成するG大阪U-23チームで主にJ3が主戦場となっているが、今季はここまで15試合7得点。8月12日のルヴァン杯湘南ベルマーレ戦でJ1の公式戦初出場を果たし、2発デビューで周囲を驚かせていた。

昨年はU-17W杯にも出場した逸材で、今季は高校3年生ながらG大阪ユースから飛び級でプロ契約を結んでいた。10月に予定されたU-19アジア選手権が来年に延期されたことで、Jリーグに専念できる環境も整っていた。【横田和幸】