沖縄キャンプ中の湘南ベルマーレの浮島敏監督が28日、オンライン取材に応じ、各ポジションに7人のリーダーを配置したことを明かした。

リーダーに指名されたのはFWタリク、FW石原直、MF山田、MF三幸、MF古林、DF大岩、GK谷。昨季に続き選手の入れ替わりが多く、チームの戦術面の共通認識を新加入選手に落とし込む狙いがある。指揮官は「各ポジションでベルマーレでやっている戦術の部分でみんなが共有し、オフ・ザ・ピッチの所で、新加入がしっかりなじめるように。役割を与えてお互いコミュニケーションをとる責任感を持ってもらうスタイルの方がいいのかな」と意図を説明した。

浮嶋監督は17日に新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者とされ、健康観察期間を経て26日に沖縄入り。経過観察期間は現場で指揮を執れず、21日の指導日にはオンラインでミーティングに参加し、主将や各リーダー、選手会長らと電話でコミュニケーションを図っていたという。

密閉された空間での生活で食欲もなく、体重は7キロ落ちた。「体重が増えていたので、食欲もないし減らそうと減量しました」とし「あらためて、僕は感染はしていないが、家にいないといけない生活、精神的な部分でストレスになる。そこが恐ろしさと非常に感じました」と率直な思いを明かした。

1次キャンプでは戦術の落とし込みをベースに30日には現地で練習試合を予定している。2次キャンプでは4試合のトレーニングマッチで、実戦と課題修正に重点を置くという。FWウエリントンら外国人選手の合流はまだ先だが、得点力アップの課題を掲げ「外国人選手が入ってきてくれれば得点も今季は挙げていきたい」と抱負を語った。