開幕1分け1敗と勝利がないセレッソ大阪は、4日の第3節で浦和レッズとアウェーで戦う。

2試合とも残り10分を切った時間帯の失点で勝ち点を失っており、浦和戦では元韓国代表GKキム・ジンヒョン(35)、DF鳥海晃司(27)、MF鈴木徳真(25)の3選手が、今季初先発を飾る可能性がある。

鳥海は昨年、5月以降の快進撃を支えた主力センターバック。今季はパリ五輪を狙うDF西尾に後れを取り、開幕2戦は出場機会がなかった。

今季初出場が先発になる可能性がある鳥海は、1日の練習後「みんな、いいアピールをしている。そこで調子がよければ、試合に使ってもらえる。(自身の状態は)まずまず」と手応えを口にした。

開幕2戦とも途中出場だったボランチの鈴木も、昨年途中から上位争いを支えた1人。「お互いのよさを出し合い、相手を後ろがかりにさせられれば。そこは僕の仕事」と意気込む。前を向き、得点に直結するパスの配球を心がける。

キム・ジンヒョンは体調不良で開幕2戦はベンチ外だったものの、この日の実戦練習では元気な姿を披露するなど問題はなさそうだ。

小菊昭雄監督(47)は、2日に非公開で行う紅白戦で先発を決める方針。

「パフォーマンスのいい選手が試合に出る」と、従来の方針を改めて説明した指揮官は、先発変更の具体的な選手名を避けたものの、状態を上げてきた選手にはチャンスを与えたいという。「(未勝利でも)まったく不安はない。1つ勝てば一気に好転するし、やっているサッカーに自信は持っている。勝って、成長スピードを上げていきたい」と、あくまでも前向きだった。