J2はリーグ全42試合の半分に当たる21試合を消化し、後半戦に突入した。22試合を終え、県勢最上位はジュビロ磐田の5位。清水エスパルスが7位で追い、 藤枝MYFCが10位につけている。J1昇格を目標に掲げる3クラブの前半戦を担当記者が振り返りながら、J1昇格へ鍵となる後半戦に向けたポイントとキーマンを考察した。【神谷亮磨】

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清水は前半戦でいまひとつ波に乗り切れなかった。開幕前の期待値を考えれば、物足りなさを感じてしまうサポーターも多いだろう。やはり、リーグ序盤の出遅れが痛かった。

チームは開幕から7戦勝ちなし(5分け2敗)と低空飛行を続け、ゼ・リカルド前監督を解任した。後任の秋葉忠宏監督(47)は選手の個性を生かした起用でチームを再構築。適材適所の代表例がMF乾貴士(35)のトップ下での起用だ。同監督は「選手が能力を発揮できるポジションを見極めるのが自分の仕事」。乾の活躍などで一時はリーグ戦8戦負けなしと盛り返したが、チーム状況が完全に好転したわけではなかった。

他クラブから研究されることも想定して、さまざまなオプションも試している。3バックや4-3-3の新システムなど。相手によって戦い方を変えることも手段の1つだが、チームの最大値を発揮できる戦い方を確立したとは言い難い。

ここ数試合での光明はFW北川航也(26)の復調。ルヴァン杯浦和戦と群馬戦で得点するなど、キレを取り戻しつつある。下部組織出身の生え抜きでクラブ愛は誰よりも強いはず。16年のJ1昇格も経験しているだけに、さらなるゴール量産でチームを引っ張っていく存在になってほしい。

22試合を終え、勝ち点は32。J1自動昇格のボーダーラインとされる勝ち点「80」に到達するには、残り20試合で約勝ち点50を上積みしなければいけない。J1昇格の有力候補だった清水には難しすぎるミッションが待っている。