10月1日に創基151年筑波大学開学50周年を迎え、筑波大蹴球部が「TSUKUBA LIVE!-NEXT50-」と銘打ってさまざまなイベントを開催した。

トップチームの公式戦(関東大学サッカー1部リーグ)やOB、OGを招いた記念試合、子ども向けのサッカーイベントなどを展開した。その会場となった筑波大学第一サッカー場の横に、蹴球部の歴史を示すテントブースが設置されていた。

ブース内には、小井土正亮監督(45)の研究室や、サッカーコーチング論研究室の作業室に保管されている歴代OBのサインやユニホームなどが飾られていた。ひときわ目を引いたのが、ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(26)のものだった。

ブライトンのユニホームとプーマのスパイクにそれぞれサインが記されており、会場に訪れた人々も熱心に見ていた。小井土監督は、「6月の代表活動の後、ちょうどシーズンオフのタイミングにいろいろ持ってきてくれたんです。1年に1回は来てくれますね。ワールドカップ終わってから初めてだったかな」と振り返った。

学生時代から走りのトレーニングを見てもらっている谷川聡先生(51)へフォームのチェックをしてもらうのと、現役部員と交流するために、多忙なオフの合間を縫って大学に顔を出したという。

ブース内には、日本サッカー協会(JFA)田嶋幸三会長(65)のサイン色紙や、アスルクラロ沼津で監督を務める中山雅史(56)、名古屋グランパスで監督の長谷川健太(58)らの色紙も並んでいた。さらに、部の変遷が年表仕立てになっているコーナーもあり、歴代のユニホームなども添えられて、同部のOBたちが日本サッカー界をけん引してきたことが一目で分かるような作りになっていた。

この企画と担当した現役部員の1人である岡航平さん(1年)は、「『ネクスト50』と掲げていたので、過去はどうだったのか振り返ろうということで、今回作りました。資料が結構残っていて、ユニホームも当時のものが残っているんです。大学の体育スポーツ局のスタッフと、蹴球部の部員がアイデアを出し合ってやりました」と説明してくれた。

昨シーズン関東1部の南葛SCで現役を退いたOBの赤崎秀平(32)も会場に足を運んだ。関東大学サッカーリーグで、いまだに破られていない48得点を記録したレジェンドは、小井土監督から招集を受けて、二つ返事で開学50周年記念マッチへの参戦を決めた。「各学年の偉大な先輩たちと一緒にボールを蹴ることができてうれしかったですね。サッカー界にいてもそうですし、サッカー界を出た後も筑波大学蹴球部の方って本当にたくさんいらっしゃって、大学を出てから筑波ってすごかったんだなって感じることが増えましたし、入ってよかったなって思います」と感慨深そうにした。

その歴史を感じる一方で、部の発展も実感していた。グランドの芝も張り替えられ、自身が学生の頃よりもさまざまな面で環境整備が進んでいるという。「大学リーグもいろんな取り組みをしていて、新たなフェーズに入っているなと思います」。この日もトップチームの公式戦には、1000人を超える観客が集まっていた。

次の50年を見据えて、赤崎は「三笘選手みたいな選手が出てきてほしいですし、あとぼくが関東リーグの大学の得点記録をまだ持っているので、早く筑波大の選手に更新してもらいたいなと思いますね(笑い)」と期待した。

現在、中国・杭州アジア大会に臨んでいるU-22日本代表で3得点を記録しているFW内野航太郎は、同大の1年生だ。すでに今季関東1部リーグで9点をマークしている。4年間で赤崎の超える可能性は十分にある。

赤崎の話を伝え聞いた小井土監督は「記録は超えるためにありますからね。内野は今、アジア大会に行っていますけどね。筑波のやつの記録を筑波のやつが超えてほしいですね」とうなずいた。蹴球部の文化、伝統は着実に継承されていた。そして、発展させるために、挑戦を続けていた。【佐藤成】