新たな伴侶が見守る前で、先制起点だ、優勝だ。俳優の福原遥(28)との結婚を2日に電撃発表したばかりの日本代表MF久保建英(25=Rソシエダード)が、ニュージーランド戦に先発して躍動した。前半28分には敵陣深くでのドリブルで起点となり、FW上田綺世(28=リール)の先制弾を演出。幸せ絶頂のプレーで攻撃をけん引した。日本は2-1で勝利し15年ぶり12度目の優勝を果たした。
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スタンドから背番号「20」のユニホーム&タオルマフラー姿の福原が見守る中で、久保が輝きを放った。妻がスタンドのどこで見ていたか知っていたのかと問われて「はい、もちろん」とニヤリ。新妻の前で、2-1の勝利を飾って優勝。「試合を見に来てくれるのは初めてではないけど、より責任感を持って今後プレーしたいなと思っています」と新たに芽生えた思いを口にした。
結婚発表後初のピッチで、国立の大観衆を沸かせた。4-2-3-1のトップ下で先発し、開始から攻撃をけん引した。ひらり、ひらりと舞うように相手をかわし、繊細なタッチから決定機を演出。上田の先制弾の場面では、得意のドリブルで右サイドの深い位置まで進入して起点となった。クロスのはね返りを即座に拾ってつないだ場面を振り返って「(相手を)崩そう崩そうとしても、こぼれ球から点が入ることもある」。その後も決定的なパスを出すなど、後半19分に交代するまで止まらなかった。
2日にインスタグラムで結婚を発表。「お互い忙しい身ですし、日本に僕が戻ってきた期間でいろいろ考えて」と異例とも言える代表活動期間中の発表となったが「こういった瞬間を日本代表で迎えられるのはすごく幸せ」と、充実感をにじませた。
6月のW杯北中米大会では、1次リーグ最初のオランダ戦で左ひざを負傷。大会期間中の復帰がかなわず不本意な形で終えることになったが、W杯後初の活動となった今回の4連戦では、全試合に出場。鋭い突破からのスルーパスなどでチャンスを量産し、不動の主軸として新たなスタートを切った。
目指す場所はまだまだ高いところにある。W杯北中米大会を制したスペイン代表との差を「簡単に目には見えない何かもあると思うし、単純に選手の質でまだまだ追い付けていない」とし「僕ももっともっと成長したい」と貪欲(どんよく)だ。22年のNHK朝ドラ「舞いあがれ!」で新妻が演じた、幾多の苦難を乗り越えて空への夢をかなえたヒロインのように、天才レフティーは世界屈指のアタッカーへと羽ばたいていく。【永田淳】



