1次リーグ屈指の好カード。過去の国際Aマッチの通算対戦成績は、スペインが16勝13分け6敗、72得点41失点と圧倒している。W杯本大会では1度だけ対戦しており、10年大会(6月29日)決勝トーナメント1回戦で、スペインがFWビリャのゴールで1-0勝利した。ただ、ポルトガルのFWロナウド(33=Rマドリード)が試合後にカメラマンにつばを吐くなど後味の悪い試合だった。

 数多くのタイトルを獲得しているロナウドだが、W杯では結果を残せていない。13試合で3得点とロナウドとしては物足りない。それでも、06年が6試合1得点(4強)、10年が4試合1得点(16強)、14年が3試合1得点(1次リーグ敗退)と3大会連続ゴール中。4大会連続ゴールとなれば、58~70年のペレ(ブラジル)とゼーラー(西ドイツ)、02~14年のクローゼ(ドイツ)に次いで史上4人目の快記録となる。

 スペインも達成可能な記録がめじろ押し。

 今回の「イベリア半島対決」に勝利すれば、W杯通算30勝目。ブラジル(70勝)、ドイツ(66勝)、イタリア(45勝)、アルゼンチン(42勝)に次いで史上5チーム目の節目となる。初戦での達成は難しいかもしれないが、あと8点でW杯通算100得点にも到達する(過去5チームが記録)。

 同僚のロナウドとのマッチアップも注目される、DFセルヒオラモス(32=Rマドリード)は、W杯の通算出場数が13試合。あと4試合で同国歴代最多のGKカシリャス(17試合)に並ぶ。

 大会直前には、来季からRマドリードの監督に就任することになっていたフレン・ロペテギ監督(51)が代表監督を電撃解任された。だが、J1神戸入りが決定しているMFイニエスタ(34=バルセロナ)ら、10年大会優勝メンバーは6人と、選手個々の経験は豊富。監督交代にも動じることないはず。2大会ぶりの優勝へ、まずは白星発進を狙う。

 ◆放送 NHK 16日午前2時45分