日本代表MF本田圭佑(32=パチューカ)が後半28分、左CKでFW大迫勇也(28=ブレーメン)の劇的な決勝ヘッドをアシストした。後半25分に途中出場した本田は「結果を出すことだけにこだわってきましたし、自分に与えられた時間はわずかですけど、決勝点に絡む仕事ができ、うれしく思う」と淡々と振り返った。

 前半3分、MF香川真司(29=ドルトムント)が左足で放ったシュートが、MFのC・サンチェスの右腕に当たり、レッドカードで1発退場を誘うとともにPKを獲得し、香川がPKを決めて先制。その後も主導権を握ったが、本田は「結果だけ見れば勝ち点3を取れた。満足行く結果。一方、内容で見ればそれほどいいものではない。相手が10人の中、80分、戦った中で(数的優位を)生かしたとは言い切れなかった」と冷静に分析し、試合内容としては満足できないことを強調した。

 その上で「理想を言えば、自分で決勝弾を決めることが出来ればと思った。まずは1つ、結果を出さないと評価されない。気を引き締めてやっていきたい」と自らの現状を見つめた。

 2014年6月24日のブラジル大会1次リーグ最終戦で1-4と大敗して敗退を喫した、因縁のコロンビアを下した。過去、1次リーグを突破した02年日韓大会、10年南アフリカ大会は、いずれも初戦で勝ち点を挙げている。それでも、本田は「そこまで大きいと僕は思っていない。あと2つあるうちの1つは勝たないといけない。ただ、1つ勝てばいい結果に出来たのは上出来。そういうステージを自分たちで作ることができた、最低限の結果を出した」と淡々と口にした。