元ドイツ代表GKという肩書を持つティム・ビーゼが、アメリカのプロレス団体WWEが保有するパフォーマンスセンターで、6月からトレーニングを開始した。

 ブレーメンの守護神を務めたビーゼは2012年夏、若返りを図る同クラブを去り、ホッフェンハイムに移籍した。しかし、それまで培ってきたキャリアが嘘であるかのような致命的ミスを連発したため、すぐさま2軍へ降格すると、その後なぜかウエイトトレーニングに打ち込むようになり、肉体はガチガチのムキムキに。そして14年1月には、ついに選手としての契約を解除されてしまった。

 そんなビーゼも今年の6月30日をもってホッフェンハイムとの契約を完全に満了し、晴れて自由の身となったわけだが、サッカー選手としての最後を過ごしたホッフェンハイム所属時代について、彼は大衆紙「ビルト」にこう話している。

 「俺が(ホッフェンハイムで)出場したのは、たったの11試合。そしてその後3年間の有給休暇をもらうことができた。こんな生活を望まない人間はどこにもいないだろ?俺の人生において、もっともベストな取引だったね。まさにジャックポット(※賭博での大当たり)だ」

 ビーゼにオファーを出したWWEのトリプルH最高執行役員は「ティムは非常に忍耐強い男だよ。強烈な負荷に耐えることもできるし、自らチャンスを作り出してきたんだ」と、彼が持つプロレスラーとしての素質に惚れ込んでいるが、ホッフェンハイム首脳陣に対して、まるでケンカを売るかのように高笑いする上の発言を聞く限り、その心はすでに一人前のプロレスラーに変貌を遂げてしまったようだ。