先週行われたブンデスリーガ第8節シュツットガルト-ドルトムント戦の試合前に、異様な光景が見られた。大衆紙「ビルト」によると、キックオフ2時間前に審判団がスタジアムへ到着した際、副審2人と第4審判はドイツサッカー連盟(DFB)から支給される公式ジャージを着用していたものの、主審を務めるマヌエル・グレーフェ氏だけは、ジーンズにスニーカーというラフな出で立ちで現れたという。


同紙の「仕事用のバッグをホテルに忘れてきたのか?」という問いかけに対し、グレーフェ氏はこう答えている。


「とんでもない! 私は昨日の18時45分にベルリンからシュツットガルトへ飛行機で飛んだのだが、利用したユーロウイングス社が私の(主審の道具一式が入った)バッグを積み忘れたんだ。このようなケースは、今回で2度目だ。『遅くとも今日の午前までにバッグを届ける』とユーロウイングスから約束されたにもかかわらず、結局届かなかった。本当に腹立たしい」


グレーフェ氏によれば「シュツットガルトのスポーツ専門店にお願いしてホイッスル、審判のユニフォーム、シューズを直接スタジアムまで持ってきてもらったし、髭剃りとシェービングクリームも副審から借りたんだ」と、無事に予定通りキックオフを迎えることはできたものの、「疲れたよ。試合前の数時間ですべて一から準備しなければならなかったからね」と、ストレスフルな様子で試合前のドタバタ劇を語っていたそうだ。