ドイツ代表FWティモ・ウェルナーについて、5日の独紙ビルトは「W杯FWナンバーワン」と伝えた。

 1日のチェコ戦ではアウェーまでかけつけたとみられるドイツファンからブーイングや侮辱的な声かけをされたウェルナーだったが、4日のノルウェー戦では素晴らしいプレーでドイツの大勝に貢献しただけではなく、愚かなファンを黙らせることができた。

 ヨアヒム・レーウ代表監督は「対戦相手が非常に困難になるプレーをしてくれる。ゴールへのコースどりが素晴らしく、スピードがある。彼を止めるのは非常に難しい。まだ代表でプレーするようになって日が浅いのに。見せてくれているプレーは素晴らしい」と称賛。さらに「前線にとどまりボールをおさめるタイプのFWもいる。ティモは常に横に斜めに動き、我々のコンビネーションサッカーに非常に合っている。彼の動きがあるから守備陣からのパスも生きてくる。彼がこの調子でいくことを祈っている」と話した。

 4日の試合では古巣シュツットガルトでの開催ということもあり、5万人以上の観衆から大声援があった。ウェルナーは「代表でもゴールを積み重ねることができてうれしい。また故郷でプレーすることができたのは特別だった。こんなに温かく迎え入れてもらえるなんて。ここは僕の故郷で、ここで僕は大きくなったから、その意味は大きい。プレーで返すことができて2倍にうれしいよ」と喜んだ。

 FWのポジションを争うマリオ・ゴメスもウェルナーを絶賛する。「最初は難しい時期もあったけど、それでもやり続けた。素晴らしい若者だよ。彼と比較したいとも思わない。監督には、僕が必要なときのためにここにいるよ、と行ったんだ。(ジョーカーの)役割に全く問題はない。彼が僕らをW杯優勝に導いてくれるなら、僕も幸せだよ」とコメント。

 さらに「今後10年間、彼がドイツのFWで先頭を走るだろう。欧州でもそうかもしれない。これからもこの調子を続けて行ったらね。彼はしっかりとした考えを持っている。このフォームのティモ・ウェルナーがW杯では必要なんだ。それどころかまだ1年あるんだからさらに良くなるだろうね」と話していた。

 レーウ監督は「マリオ(ゴメス)がリスペクト精神に満ちあふれたチームプレーヤーで、ティモの強さを認めている点をすばらしいと思う。非常にポジティブな心構えだ」と褒めていた。