エイバルの乾貴士は2-2で引き分けたホームのレバンテ戦にフル出場した。乾は1-2の後半29分に左サイドから切れ込んで右足シュートを放ち、こぼれ球が同点ゴールを生んだ。

 以下、乾の一問一答

 -きょうはインサイドハーフのポジション。監督の指示は

 「前に運んでいくところは期待されていたと思うし、守備でもバランスをとりながらやることを求められていた。そのへんはやりながら、考えながらやってました」

 -前半2失点。ハーフタイムの指示は

 「試合的にこっちのペースでずっとやってて、相手のチャンスはあの2回くらいだった。それだけでやられてしまったので、すごくみんな悔しさはありましたし、いら立ってもいました。まだ45分あるということで、まずは1点返そうと話してやってましたね」

 -同点弾のシーンを振り返って

 「最初はクロスをあげようかなと思っていた。中の人数も足りてましたし。ただ、相手の寄せも少し甘かったので、思い切って中に切れ込んだ方がチャンスになると思って、判断を変えながらやりました」

 -新たなポジションになり、エリア付近でチャンスに絡む機会が増えた。手応えは

 「中のポジションでやれるので、外からじゃないのでゴールが近いですし、その分後ろから前を向いて行けるところがあるので自分の中ではやりやすい。このポジションは自分にとっていいと思っています。ただもっとやらないといけないところはあるので、そこは監督の指示を聞きながら、これからやっていきたいなと思います」

 -この結果をどう捉えているか

 「もちろん追いついたことはすごいよかったですし、負けなかったことっていうのはプラスに捉えないともったいないので。そこはプラスに捉えながらやっていきたいですけど、やはり前半の2失点。あれはなくさないと勝てないですし、こういう試合をやってしまうと、やっぱり厳しくなってくるので。ああいう失点ってのはほんとにチームとしてなくさないといけないですし。もっと集中力を高めながら。自分たちが攻めている時間帯だったので、特に気をつけないと。ああいうので雰囲気がころっと変わるので」

 -序盤からどんどん前に行っていたが、監督の指示だったのか

 「そうですね。まあエイバルのサッカーは基本的に前から行くサッカーなので。それがちょっとシステムが変わったことでみんな消極的になっていた部分もありましたし、やり方が分からないというところもあったので。でもちょっとずつやり続けていることによってみんなやり方も分かってきましたし、誰がどこでプレッシャーをかけるのかっていうのも分かってきたので。これを続けていくことが大事になってくると思いますし。あとは、勝ちたいです、はい。(次の相手は)レアル・ソシエダ。勝ちたいですね。(勝ち点)3がほしい」

 -自身のゴールで

 「まあ、誰がゴールを取ってもいいんで、勝ちたいです。チームとして勝ち点3を取れれば何の問題もないので。自分が取って負けるよりも、自分が取らないで勝つ方がいいので。まあとにかく勝ちたいです」

 -きょうは大きく言えば2ゴールに絡んだことになるが

 「まあそうですね、でもフリーキックは完全にあいつ(アルビージャ)のゴールですし、2点目もほんとによく詰めてくれてよかった。でも1点目のフリーキックに関しては、ああいう位置でファウルをもらわないといけないし、ああいうところでもらえばうちにはいいキッカーがいるので。ああいうところでね、自分がもらっていけるように、うまくやっていきたいなと思います」

 -結構ファウルを受けていたが

 「痛いです(笑)。でも中盤やる以上は、ああいうのも増えてくると思うので。真ん中ですし、密集地帯なので。まあ仕方ないと思うので、タフにやっていきたいなと思います」

 -前節も話していたが、ポジションが変わり役割が変わったことで新しいスタイルがみえたのか

 「そうっすね。今日の位置は自分としてはやりたかったポジションなので。サイドで張っているよりも中で受けたいというのもある。そのほうが自分としてもドリブルを仕掛けやすい。最終ラインとのドリブルの駆け引きより、1個前の中盤のラインとのドリブルでの駆け引きの方が得意なのでああいうところで起点となって誰かを使えるようになれれば自分のレベルが上がると思う。チームとしてのやり方もいい方向に向かっていくと思うのでやり続けたい」

 -役割は全く違う

 「ぜんぜん違う。サイドの時はボールを持った時なにかしないといけなかった。けど、真ん中はそのプレッシャー、何かやらないといけないというのがない。落ち着かす所は落ち着かしながら、タイミングを見ながらやらないといけないポジション。そういうところでの判断は今日良かったと思う。イージーなミスは何個かあったけど、それ以外は変なミスはなかったと思うので、そこは良かった」

 -ボールタッチが増えることでリズムがつかめる

 「やりやすいですね。セレッソの時はどこにでも動いていという感じだった。そういう感じですね」

 -監督からは自由を与えられている

 「いや、ここでは自由ではないですね。ポジショニングをしっかりとらないといけない。アルビージャとコテと俺で三角形をしっかり作って、その中で受けられれば。アルビージャがボールを持ったらサイドか俺のところにボールを出せるようにちゃんとポジションをとらないといけない。そこで変なポジションにいるとアルビージャがきつくなる。ポジショニングを考えながらやっている」

 -次の試合で勝ち点3

 「アウェーで難しいと思うけど、勝ちたい。ダービーなので皆で勝ちにいけるように頑張りたい」