ドルトムントMF香川真司(28)が、前半9分に先制点を決めた。右からこぼれた浮き球にゴール中央で反応した。ジャンプして体勢を崩しながら右足でボレーで合わせた。
チームはその後、連続失点して一時逆転されたが、後半48分にパワープレーからDFトルヤンがミドルシュートを決め、2-2で引き分けた。ドルトムントは8勝7分け5敗。フライブルクは5勝9分け6敗となった。
以下、試合後の香川のコメント
-勝てなかったというか、追いつけて良かったというか…。
「まぁ負けに等しい引き分けじゃないかなぁと…うん、感じ的には」
-それはチームのテンションが?内容が?
「そうですね、まぁ気分的にはそういう気分ですね、正直」
-勝つこともできた試合だった?
「うーん、そうですね、やはりホームなので、絶対に勝たなきゃいけない試合でしたし。まぁ試合内容を見てもね、やはりもっとコントロールしなきゃいけない中で、90分通して相手のほうが逆に、やりたいことを出し続けられたのかなと。まぁ自分たちのリズムっていうものは、なかなか今日はホントに90分通して生まれてなかったのかなと思います」
-立ち上がりはそんなに悪くなかったと思うが。
「まぁそうですね、いい入りをしたと思いますし、右からね、うまく攻めこんでたんで。まぁその中で先制点を取ったという意味で、ちょっとやはり、気が抜けたところは雰囲気的に感じたし。フライブルクというところがね、どうしてもちょっと80%で取れちゃう部分もある中で、でもそのリズムでやっちゃったのかなぁと。そこをもう1つ、ギアをあげた守備であったり、チームとして戦うことをやらなきゃいけない中で、失点シーンもそうですけど、やはり少しルーズなプレッシングと、ボールロストがあったのかなぁと思いますけど」
-ギアを上げた守備ができなかったとか、そのあたりがここのところドルトムントが流れをつかめない大きな原因?
「まぁでも守備は安定してたんでね、この2試合。なんでまぁ今日も別に…(フライブルクのチャンスは)正味2~3回…で、こういう相手は(その)2~3回を狙ってくる中で見事に仕留められたし、僕たちに隙が生まれた…まぁこういう勝ってない時期は余計そういう細かいところにもっとこだわってやっていかないといけないですし、そういうところのルーズさがちょっと出ちゃったのかなぁとは思いますけど」
-2試合連続ゴール。自分自身は?
「なにより結果を出すことが大事ですし、こういう流れをつかみきる、確固たるものにするためには勝たないと、それは生まれてこないんで。ただ個人的な流れを継続するためにも、やっぱまた次取れるように。今日また修正しなきゃいけないものはたくさんあるし、得点以外のところで行き詰まるところはたくさんあったんで、もっと効果的に戦えるように準備したいなと思います」
-ゴールのシーンだけど、うまくこぼれてきた感じ?
「ホントそうですね。うまくこぼれてきたので、フカさないようにしました」
-それ以外のところは例えば引いてみたりとか、動きも工夫しながらやっていた。
「まぁそうですね、そこでうまくリズムを生み出したかったですけど、ただ今日はホントうまくリズムは作れなかったし、個人としてもチームとしても攻撃の形は、最後放り込んだ中で、セカンドボールを拾うくらいしかチャンスはなかったんじゃないかな。まぁあれぐらい引かれたらね、スペースを見つけるのは難しいですけど、にしても、プレーのテンポはやっぱり遅いのかなと思います」
-押し込むと、どうしてもカウンターのピンチを招きやすい。そういうところをしっかりと突き詰めれていけば、またチームとして安定していくのでは?
「まぁでもバイエルンもそうですけど、2~3回の確率でチャンスは作られる中で、こういう流れでやっぱ入っちゃうっていうのは、1つ、勝ちきれていない流れがチームとしてやっぱりありますし。それは目に見えないもので、ただそれを埋めていくためには、そういうところで、より僕たちが細かいところでこだわってやらないと。そういう流れなのでね。やっぱそれは、打破していかないといけないですし。まぁ本当に改めてしっかり次に向けて、こういうものなんだと、サッカーがね。すごい肌で感じたし、ああいうのが入っちゃうんでね。それがやっぱり選手が1人1人感じたと思うので、それを繰り返さないように…頑張ります」
-年明け後、3試合勝てていない。せっかく年末積み上げたものもあったが。
「まぁでもやはり勝ちきれていないですから。1つ勝ち切るために、練習からやはり雰囲気を高めていかないといけないですし、その作業はやはり僕たちがやらないといけないし、自分自身で。若い選手も多い中でね、やっぱそこに視野を向けるんじゃなくて、自分たちがもう一度やっていくぞ、っていうものを示していかないと。本当に1人1人が、そこは自分自身に求められていることですから、誰かのせいでもないし、自分自身そういう気持ちで、やり続けていくしか変わらないんじゃないかなと思います」
-流れっていうのは勝たないと引き寄せられないもの?
「そうですね、やっぱり勝ちきらないと。そういう自信だったりは、ついてこないと思うので、なにがなんでも勝てるように。(勝つことが)できたら1個、状況が変わると思うんで、勝ち切って。まぁあと、ケガ人が帰ってくる中で、そういうものをいい方向につなげていけたらいいかなと思います」
-18~19歳くらいの若い選手がいる中で、どういうことを意識している?
「まぁやはり彼らの良さはやっぱり、自由にやるべきですし、ただやはり、やりすぎるところは締めていかないとですし。で、やっぱりこういう状況の中で17~18の選手に状況を打開させるのも難しい話で。彼らを生かしながらやっぱり最後のところで、もっとトライするっていう意味では、僕たちがもっとやらないといけないですし、バランスは見てやるようにはしますけど、やはりなかなかこういう雰囲気の中で、若い経験って考えたらね、なかなか…すごくナーバスになりがちなところがやっぱりあると思うんで、誰もがそういうのはありますけど、やはり経験のある選手がそういうところはサポートして、厳しさも伝えていかないといけないとは思います」
-キャプテンではないが、引き締める立場。
「そうですね、そういう雰囲気はやっぱ作っていかないとですし、勝ててないって状況を1人1人が把握して、練習からやっぱりやっていかないといけないと思います」
-次はケルン。あつい雰囲気になりそう。
「そうですね、ある意味ダービーというか、しっかりと…最下位ですけど、今たぶん一番厄介なチームだと思うんで。本当によく準備して、金曜日しっかりとやりたいと思います」
(鈴木智貴通信員)