マジョルカのMF久保建英(18)が“古巣”バルセロナと対戦することをスペイン紙も注目し、特集記事が組まれた。

マジョルカ-バルセロナ戦は日本時間8日午前5時キックオフ。スペイン各紙はいずれも、久保を先発予想している。

バルセロナの本拠地「カンプノウ」に凱旋(がいせん)する久保についてマルカ紙は「クボがライバルとして戻ってくる」と見出しを立てた。

現在は期限付き移籍でマジョルカに加入しているが、保有権は永遠のライバルであるRマドリードだ。「最終的にRマドリードと契約したクボの件はバルセロナにとって、特に痛いものになっている」と久保を獲得できなかったことが痛手となっていると伝えた。

さらに「クボはラ・マシア(バルセロナの下部組織)で4年間を過ごした後、FIFAの制裁が終わるのを待ちながら日本に帰った。そしてスペインに戻れる年齢になった時、経済面でより良いオファーを出し、はるかに魅力的な将来のプランを提示してくれたRマドリードを選択した」と、Rマドリードを選んだ経緯を説明した。

そして「クボは今日、Rマドリードからの期限付き移籍で来ているマジョルカのユニホームを着て、子供の頃の夢をかなえることになる。当時、(バルセロナのトップチームでプレーする17歳のFW)アンス・ファティと恐るべきコンビを形成していたクボは今夜、バルセロナに勝利するため、先発メンバーの1人に入るだろう」と伝えた。

スペイン紙アスは試合の注目選手として、バルセロナのフランス代表FWグリーズマンと並んで久保をピックアップ。久保について「常にカンプノウでプレーすることを夢見ていたが、フットボールのシナリオライターはRマドリードからの期限付き移籍により、マジョルカで成し遂げることを命令した」と伝えている。

また、「もし今日の試合がマジョルカの選手の誰かにとって特別なものだとすれば、それはラ・マシアで4年間過ごしたタケフサ・クボだろう」と、今日の一戦が久保にとって重要であることを強調している。

(高橋智行通信員)