日本代表MF久保建英(18)所属のマジョルカが、選手を含むクラブに属する人々の給与削減を行わないと、マジョルカの地元紙ディアリオ・デ・マジョルカ電子版が27日に報じている。

現在、新型コロナウイルスの影響によりシーズンが中断し、スペインの全サッカークラブが経済面で大打撃を受けている。そのためここ数日でバルセロナやアトレチコ・マドリード、エスパニョールが次々と給与削減を発表した。

マジョルカも当然、経済的に大ダメージを受けている。しかし現時点ではバルセロナなどに追随せず、給与削減することなく、これまでの蓄えで対応する予定だと同紙は伝えている。しかしリーグ中断期間がいつまで続くかにより、状況は変わってくる。マジョルカ同様、Rマドリードも経済面が安定しているため、給与削減を行わないと報じられていた。マジョルカのアンディ・コールバーグ会長は23日、すでにクラブスタッフ全員に対して次の手紙を送っている。

「クラブは私たちの最優先事項である自分たちの安全と健康を維持するために努力し、あなたたち、そしてあなたたちの家族を助けるために全力を尽くしています」と励ましのメッセージを伝えた。そして「我々は2016年のクラブ購入後、困難な時期を経験してきたと同時に、クラブスタッフ、選手、コーチングスタッフの皆が一致団結して困難に立ち向かい、多くの成功を祝ってきました。その結果、一致団結したグループとなって仕事に取り組み、クラブがこの困難な時期を乗り越えられると確信しています」と締めくくり、現在の苦しい状況の中、マジョルカのファミリー全員を安心させている。(高橋智行通信員)