レアル・マドリードが21日、ビリャレアルと1-1で引き分けた。このアウェーゲームに訪れたフロレンティーノ・ペレス会長らRマドリード首脳陣は試合終了直後、日本代表MF久保建英(19)に信頼を持ち続けていることを伝えたと、スペイン紙マルカが23日に報じた。

久保は今夏、Rマドリードからの期限付き移籍でビリャレアルに所属したもののスタメン獲りに苦しみ、今季のリーグ戦成績は10試合(先発1試合)、172分間出場、0得点0アシストとなっている。

同紙によると、リーグ戦が4分の1終わる中、久保の起用法を決定するのがビリャレアルだという前提はあるものの、久保に出場時間が必要だと主張するRマドリードは現在の状況に納得していないという。

このような状況の中、クラブ首脳陣は昨季レアル・ソシエダードに期限付き移籍で所属し、今季復帰したノルウェー代表MFウーデゴール同様に定期的にコンタクトを取っている久保と面会。ビリャレアル戦後に直接、大きな信頼があることを伝えたとのこと。

実際、Rマドリード首脳陣は久保について、大きな才能と改善する高い能力を備えていると評価しており、クラブ内には久保を気に入っている人々が多数いるという。

またマルカ紙はこの日の久保のパフォーマンスについて、「所属元のチームメートと対峙(たいじ)したわずか5分間で、自身の能力に自信と度胸があることを示した」と伝え、「久保が将来、Rマドリードで果たすように求められる重要な役割を見せた」と高く評価していた。(高橋智行通信員)