ブラジルの古豪ボタフォゴ退団を表明し、欧州復帰を目指す本田圭佑(34)が19日、あらためて、ブラジル国内で流出し判明したチームメートとの会食動画を巡る騒動について、持論を述べた。

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パーソナリティーを務めるニッポン放送の「本田圭佑『NowVoice』」(毎週火曜午後7~9時)の冒頭、アシスタントに問われ次のように語った。

まず「考えは一貫して、大して何も変わっていなくて…。謝るようなことがあるとしたら、僕のランチに来てくれた選手が巻き添えを食らっていることに申し訳ないなと思っている。あとは、日本が緊急事態(宣言)が出て、実際に経済的にも健康的にもダメージを食らっている人がいるという事実、その人たちに気を悪くさせたということに関しては、『それはごめん』と思う部分はあるかもしれない」と述べた。

ブラジルで騒動となったのは、ピッチ上のプレーぶりと、降格間近とみられるチームを「見捨てた」ような、退団表明の経緯とタイミングなどが問題であり、あくまでサッカー選手だからこその批判、騒動だと、あらためて主張した。

「この送別会が、いわゆる揚げ足を取られた形になったと僕は思っているんです。ブラジルは毎日ビーチに出たら、わんさか人がいて、全員マスクしていないんで、そこがメインポイントではないと、ブラジルの感覚では。日本ではマスクしていないどうこうと取り上げられていたみたいですけど、ブラジルに実際に住んでいた僕の肌感(覚)としては、サッカー選手としての本質のところがベースにきて、揚げ足を取られたという風に思っている。それは僕自身の問題であり、あのイベントを開いたかどうかということ自体は、本質ではないと思っています」

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本田は14日に自身が最高経営責任者(CEO)を務める会社などの共同事業であるプレミアム音声サービス「NowVoice」の中で、すでに「送別会について」というテーマで約17分間、話している。

自身が招いた聞き手と対話する形で、事態を説明。会そのものは、12月末に本田が主催し、お世話になったチームメートとスタッフを20人弱、ランチに招き、場を盛り上げるバンドメンバーもいる中での食事会だったという。流出した動画には、本田がダンスを踊るようなシーンもあった。

本田は「パーティーを開いたつもりは全くない」言い、「開催したことに後悔は?」と聞かれると「後悔なんて全然ない」「一切後悔していなくて」などと断言。「送別会に関しては、恥ずべきことは何一つやっていない。むしろ、唯一の後悔はもっとダンスの練習をしとけば良かった。『めっちゃ本田、ムーンウオークうまいやん』みたいな話題に切り替えさせられなかったのが、俺の実力(のなさ)」とまで語っていた。