AFCアジアカップ(アジア杯)第16日は29日、ドーハなどで決勝トーナメント1回戦が行われ、1次リーグ第2戦で日本を破ってD組を1位通過したイラクはヨルダンに2-3で逆転負けした。試合後の記者会見でイラク人の記者数人がスペイン人のヘスス・カサス監督(50)に怒って詰め寄る騒動があった。
会見の冒頭で「敗戦の責任は自分にあると思うか?」という問いに、監督は「はい」とだけ答えた。この素っ気ない対応に記者の1人が「ベスト16に進んだチームの監督は誰も試合前にインタビューに応じていない。どうしてそんなことができるのか? 残念だ」などと言って激怒し、会見場は騒然とした。
大会期間中に公式の会見とは別に母国スペインのメディアの取材に何度も応じ、チームの戦いに集中していなかったというのが理由の1つのようで、その後イラク人記者たちは大会関係者にうながされて会見場を立ち去った。
スペイン紙マルカによると、カサス監督は「私はインタビューを受けながらも3連勝したと彼ら(イラク人記者)に話しました。でも、彼らは怒って混乱が生じました」と語った。
この騒動を受け、イラクサッカー連盟は声明で「我々のチームがアジア杯で敗退したことよりも苦痛」などと非難。「痛ましい光景で、カサス監督に対する不快で無謀な行為」とし、今後は同監督を侮辱したメディアに対し、法的措置をとるという。
カサス監督は18~22年にスペイン代表のアシスタントコーチを務め、22年11月にイラク代表監督に就任。23年1月に中東王者を決めるガルフカップで35年ぶりの優勝に導いた。26年FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア2次予選では2連勝でF組首位に立っている。

