性的暴行で告訴された、仏1部スタッド・ランスの伊東純也(31)の代表復帰の可能性について「日本で意見がわかれる一件」というタイトルで、9日フランス紙レキップが報じた。

同紙は「伊東の日本代表復帰は、微妙な状況下で慎重となっている決定機関(複数)では、地元世論と同じ歓迎を受けていない」と報じた。

また「緊迫した地政学的状況において、2026年W杯予選北朝鮮戦(3月21日東京、26日平壌)は、日本のメディアと観衆に注目されている。伊東純也は居合わせるのだろうか?」と問いかけ、「1月に大阪当局がランスのFWに対する調査を開始した一方で、疑問が提起されている」「リーグ・アンで明日(10日)パリサンジェルマンと対戦する伊東(代表54試合、13ゴール)は2人の女性に性的暴行で告訴された(この出来事は2023年6月20日にさかのぼる)。彼の弁護士は、虚偽であると告訴した」と説明した。

レキップは「木曜日に北朝鮮戦に選出される選手リストが発表される。『森保監督を知っている限り、彼はリスクを負わないでしょう』とスポーツジャーナリスト、増島みどり氏がコメントしている」とし、「代表の利益の低下に直面している日本サッカー協会は、伊東が招集されないよう仕向けるだろう。この選手は、アジアカップの際、代表を離脱しなければならなかった。他の選手たちの反対にもかかわらず、スキャンダルの恐れと同様に、難しい経済背景における貴重なスポンサーを失う可能性を強いられた田嶋会長の決断だった。」と分析した。

さらに同紙は、それに対して世論は伊東側についていることを報じた。「X(元ツイッター)では、『純也と一緒に戦おう』というハッシュタグが現れている。サポーターらは、もしランスの右ウィングがピッチに立てば、東京オリンピックのスタジアムで拍手喝采を約束している」とし、6日フラッシュ誌で報じられた、弁護士に話した伊東の初のコメント「僕は最初から巻き込まれたと思っています。自分に非がないことはわかっているので、代表を外されたとき、正直納得できませんでした。嫌疑がなかったことをしっかりと証明し、今後も皆さんに応援してもらえるように頑張ります」を掲載した。

伊東の所属クラブ、Sランスのクラブの対応に関しては、「いずれにしても質問にはもう応じないであろう伊東についてのメディア要請を断っている。(同僚の日本人中村敬と同様に)複数の日本のジャーナリストらが毎試合彼を追っているのだ。Sランスのカイヨ会長は、『無罪の推定』が適用されるとして、伊東を支持している」と同紙は伝えた。(松本愛香通信員)