パリ・サンジェルマン(フランス)が2連覇を達成した。初優勝を狙ったアーセナル(イングランド)を相手に延長戦までの120分を終え、1-1の引き分け。PK戦を4-3と制し、王座を守った。93年以降の現行大会ではレアル・マドリード(スペイン)以来、2チーム目の連覇達成。ルイス・エンリケ監督は3度目のCL制覇となった。

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アーセナルは「無敗」のままCL初制覇を逃した。PK戦は記録上、引き分け扱いになるため、大会史上初となる開幕から15戦以上無敗で涙をのんだ。アルテタ監督は「決勝まで安定した成績を残してきた。PK戦で優勝を逃すのは本当につらい」と肩を落とした。

ボール保持率では下回っても、ゲームをコントロールした。前半6分にドイツ代表FWハーバーツが左サイドの角度のない位置から左足でゴール上を射抜いて先制。その後は組織的な守備でパリSGの強力アタッカー陣の攻撃を受け流した。だが、後半にPKを献上して逃げ切りに失敗。そのままPK戦に突入した。

そこで2人目のキッカーのイングランド代表MFエゼが失敗。5人目のキッカーを務めたDFガブリエルのキックはクロスバーの上に外れた。W杯北中米大会でも活躍が期待されるブラジル代表DFは両手で顔を覆って涙。パリSGの同国代表MFマルキーニョスも歩み寄って慰めた。

イングランド代表MFライスはPKを外した2人について「誰もがPKを外すことはある。2人がいなければ、プレミアリーグで優勝することはできなかった」とかばった。

今季は19年12月に就任した指揮官の下、成熟した戦いを見せ、22季ぶりにプレミアリーグ制覇。チームの中心として活躍したライスは「これが公式戦63試合目。素晴らしいシーズンだった。史上最高のチームでもPK戦で負けることはある」と気丈に振り返った。

◆欧州CL賞金 今大会の賞金総額は24億6700万ユーロ(約4560億円)。その内訳は、成績に応じた賞金は37・5%(約9億2500万ユーロ=約1710億円)。続いて、視聴者数の少ない小規模クラブへの補償が35%(約8億6300万ユーロ=約1600億円)。そして残る27・5%は本大会出場36チームに均等に配分される(約1880万ユーロずつ=約34億8000万円)。賞金は1次リーグの1~36位の成績順のもの、各リーグの結果(勝ち210万ユーロ=約3億8900万円、分け70万ユーロ=約1億3000万円、なお各試合で出た余剰分は1次リーグ最終順位の分配金に加算)、そしてステージごとの賞金(優勝2500万ユーロ=約46億3000万円、準優勝1850万ユーロ=約34億2300万円、4強1500万ユーロ=約27億8000万円、8強1250万ユーロ=約23億1300万円、16強1100万ユーロ=約20億4000万円、プレーオフ進出100万ユーロ=約18億5000万円など)の3層構造からなっている。昨年優勝したパリSGは、賞金に放映権料なども含めると約267億円を手にしたとされ、今回も同等額が見込まれる。