チュニジア・サッカー連盟は15日、サブリ・ラムシ監督(54)を電撃的に解任し、発表した。FIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会の1次リーグ初戦でスウェーデンに1-5で惨敗。更迭論が浮上していた中で、連盟の公式インスタグラムから「ラムシ監督の解雇に関して正式合意した」と発表された。

スペイン紙マルカ電子版によると、後任は連盟のテクニカル・ディレクター(強化責任者)を務めているモンドヘール・ケビエル氏(56)が候補。連盟も「暫定で任命する方向」と認めていたが、ラムシ氏の解任から2時間後、SNSを更新し「1次リーグの残り2試合はケビエル氏が代表を率いる」と追加でアナウンスした。

ケビエル氏は19年から22年まで同国代表の監督を任され、日本にも22年のキリン杯で来日していた。現在は国内の最強クラブで指揮する名将とされている。20日(日本時間21日)に対戦する日本にとっては、一気に不気味な存在となった。

連盟は、オリンピック(五輪)世代の代表を始動するアニス・ブジュルバン監督のコーチングスタッフ昇格に向けても、ビザ取得に尽力するという。

チュニジアがW杯の期間中に監督を解任するのは1998年フランス大会でポーランド出身のアンリ・カスペルチャク監督を切って以来28年ぶり2度目。当時は1次リーグ2連敗で、今回は1試合のため史上最速となった。

チュニジアは、アフリカ・ネーションズカップで16強に終わったトラベルシ前監督も解任し、W杯イヤーに入った今年1月にラムシ監督を招いたばかり。5試合を戦って1勝1分け3敗だった。親善試合ではハイチに1-0で勝ち、カナダと0-0で引き分けたが、オーストリアに0-1、ベルギーに0-5と2連敗で開幕を迎え、その初戦でスウェーデンに5点も献上していた。アフリカ予選では9勝1分けの無失点という堅守を誇ったが、相手のレベルが上がった瞬間に瓦解した形だ。

マルカ紙は、連盟の首脳陣が大敗を受けてベースキャンプ地のホテルで緊急会談したと報道。ラムシ監督が選手の一部から支持を得ていなかったこともあり、満場一致で契約解除が決定したと内幕を伝えていた。(高橋智行通信員)