日本代表(FIFAランキング18位)は1次リーグ第2戦でチュニジア代表(同45位)に臨み、W杯8大会目にして最多となる1試合4得点で快勝した。
試合開始から、会場は「ハポン(日本)」コールが響き渡るなど、「完全ホーム」状態で試合が進んだ。
日本サポーターも多くいたが、それ以上にメキシコ代表のユニホームを着た地元民が大多数を占めた。彼らが日本を応援し、日本のボール回しには「オーレ」と盛り上がった。チュニジアがボールを持つと、ブーイングまで飛び出るなど、不思議な空間だった。
試合後、なぜメキシコ人が日本を応援したのかを聞くと、地元メディアは「日本代表がファンタスティックだからだよ。単純だね」とシンプルに説明した。
ボランティア男性にも問うてみた。「メキシコ人にはいろいろな民族が含まれています。アジア系移民もいるし、先住民族は東洋的な特徴を持ち合わせているからです」と明かし、「この試合だけでなく、これからも日本を応援しますよ」と親指を立てた。
試合前に近くの大型スーパーで話しかけてきたメキシコ人も「日本推し」だった。「日本人は人間性が素晴らしい。フットボールには人間性が出る。だから応援しているよ」。数人に取材しただけで理由を断定するのは安易だが、この日の一体感はなかなか海外では味わえないものだった。
日本代表の森保一監督(57)も「ここには多くの緑のシャツを着ているメキシコの方々がいらっしゃったと思いますが、多くの方々が日本の応援をしてくださって、もう本当に日本コールが大合唱となったことで選手たちを勇気付けてくださったと思います。メキシコのサポーターの皆さんにもメキシコの方々にも感謝申し上げたいと思います」と異例の感謝を伝えていた。【佐藤成】


