日本代表GK鈴木彩艶(23=パルマ)がスウェーデン戦で終盤に好セーブ連発の活躍を見せた。1-1で迎えた後半追加タイム3分に同点弾を許していたエランガの枠内シュートを防いだ。負ければ3位転落となっていた局面で守護神として立ちはだかった。
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“先を読む力”が光った。GK鈴木彩は、少年時代から観察眼を鍛えてきた。
中学3年時、遠征先で外食に出かけた。カウンターに並び、自ら具材を取って最後に会計するうどん店。1学年約20人が一列に並んだ。真ん中よりやや後方に並んでいたが、最後列にサラリーマンが並んだことに気づいた。「先に行ってください、どうぞ」。待ち時間が長くなると考え、優先させた。
ただ、その時はまだ先読みが甘かった。列が前に進むと、何かに気づき、突然頭を抱えた。会計後、引率したコーチに「すみません」と頭を下げた。サラリーマンを間に入れたことで一括で会計できず、領収書を1枚にできないと少し時間が経ってから気づいた。
磨いた力は、大人になって生きた。23年夏、ベルギー1部のシントトロイデンに移籍した。ただ、同時にプレミアリーグのマンチェスターUからも声がかかっていた。
小学生から夢見ていた名門からのオファー。しかし地に足をつけて移籍先を選んだ。出場機会を確実に得て、翌年にはセリエAにステップアップ。守備を評価される“カテナチオ”の国で守護神の座をつかみ、日本代表でも確固たる地位を築いた。目先の結果にこだわらず、W杯にたどり着いた。【飯岡大暉】


