【ダラス(米国)25日(日本時間26日)】日本代表がW杯北中米大会でスウェーデン代表と1-1で引き分け、F組2位となり、3大会連続で1次リーグ突破を果たした。決勝トーナメント(T)1回戦(ベスト32)の相手はC組首位のブラジル(29日、ヒューストン)に決定。森保一監督(57)は、昨年10月の国際親善試合で撃破した「王国」と相まみえることを心待ちにした。目標の世界一へ、負けたら終わりの一発勝負で、まずは歴代最多5度の優勝を誇る高い壁へ挑む。
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欧州の実力国とドローに終わった瞬間、次の相手はカナリア軍団に決まった。森保監督は「ブラジルとの対戦は、日本サッカーの発展のために非常に良い経験になると思っています。もちろん相手は強敵ですけど我々も勝つチャンスはある」と力強く語った。
目の前の試合に全力をぶつけた結果、決勝T1回戦から強敵と激突することになった。チュニジア戦から中4日。疲労感も出始める中、スタメンを3人だけ変更し、タフに戦った。流れるようなパスワークからFW前田が先制点。3試合で日本の1大会最多となる7ゴール目を記録した。直後に失点したが、世界的なストライカーをそろえる相手に粘り強く対抗。MF堂安やFW上田、MF中村ら主軸を最後まで引っ張ることなく勝ち点1を積み上げた。
8カ月前の言葉がよみがえる。昨年10月14日の国際親善試合で日本がブラジルに歴史的勝利をつかんだ際に森保監督は「ブラジルに公式戦で勝つというところをしていかなければいけない」と言った。中3日で迎える大一番。決戦の地はヒューストンだ。
過去の対戦成績は1勝2分け11敗と大きく負け越す。06年W杯ドイツ大会では1-4の大敗。大舞台では20年ぶりの再戦。王国有利の見方は否めない。ただこの日の会見でブラジルメディアから「互角」と形容されるなど、手が届かない敵ではない。
差の縮まりは、歴史の積み重ねの証左でもある。95年に森保監督自身も選手として対戦し、0-3で敗れた。「どうあがいても、なかなかこの力関係はひっくり返せないなというぐらいのたたきのめされ方、負け方だった」。同国から多くの指導者や選手が来日し、日本サッカー界は発展を遂げた。親善試合とはいえ、昨秋には初勝利を挙げるまでになった。
舞台は整った。8カ月前を再現する時が来た。「勝負の場では何が起こるかわからない。我々にも勝つチャンスがある。本気のブラジルと戦えることを私自身、楽しみにしております」と不敵に笑った。ブラジル連破の先に、最高の景色が待つ。【佐藤成】


