ブラジルは優勝請負人アンチェロッティ監督のもと、ハードワークで勝ち上がってきた。意外かもしれないが、チームの総走行距離は338キロと、日本を6キロほど上回る。1次リーグは2勝1分け、7得点1失点。まず失点しないことを基準に、チームは成り立っている。

ベテランGKアリソン(リバプール)が最後尾で構え、2枚のCBマルキーニョス(パリSG)とガブリエウ(アーセナル)は欧州CL決勝を戦った両チームの守備の要。そこへアンカーとなるMFカゼミロ(マンチェスターU)が1列前で相手の攻撃をつぶしていく。中央の守りは堅い。

攻撃は左FWビニシウス(Rマドリード)がキーマン。伝家の宝刀として鋭くゴールへ切り込んでくる。4得点1アシストしており、チーム全7点のうち6点に絡んでいる。右FWラフィーニャ(バルセロナ)が左太もも裏を痛めて欠場しており、よりビニシウスへの依存度は高まっている。 加えてFWクニャも3得点と好調。その得点パターンは敵陣でのプレスから相手ボールを引っかける形が多い。日本同様に「いい守備からいい攻撃」を実践。また、今大会最多3アシストのMFギマランイスは鼻が利く選手なので要注意だ。

ブラジルのボール支配率を見れば常に50%ほどと互角。つまりボールを相手に持たせることで、カウンターという自分たちの強みを出す狙いも見えてくる。

一方でほころびも見える。攻撃時に両サイドバックが高い位置を取るため、両CB脇のスペースが空く。日本は素早い切り替えから左右シャドーがそこを突いていくことが、勝負のポイントとなってくる。堂安、伊東、前田、中村らの鋭い動きに期待したい。

日本が王国ブラジルと決戦 昨年10月には歴史的逆転勝利 0-2でも冷静だったハーフタイム