今年で12回目を迎える東京マラソンは25日午前9時10分にスタートする。男子は2020年東京五輪代表選手選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」への出場権をかけたレースとなる。

 ハーフマラソン日本記録保持者の設楽悠太(26=ホンダ)、前回大会を日本国内最高タイムの2時間3分58秒で制したウィルソン・キプサング(35=ケニア)、前回8位の井上大仁(25=MHPS)らが招待選手として名を連ねた。1月22日に都内で行われた記者会見で設楽は日本記録より6秒速い2時間6分10秒を目標に掲げ「このタイムを破るという気持ちを忘れずにやりたい」と16年ぶりの更新に意欲をのぞかせた。

 男子の招待選手は以下の通り。その他、2時間11分45秒の自己記録を持つ一色恭志(23=GMOアスリーツ)や東大3年で2時間14分13秒の自己記録を持つ近藤秀一(22)ら注目選手が出場する。

昨年の東京マラソンに出場した設楽悠太
昨年の東京マラソンに出場した設楽悠太

<海外招待選手> ※タイムは自己ベスト

1.ウィルソン・キプサング(35=ケニア)

 ▼2時間3分13秒(16年ベルリン大会2位) 前世界記録保持者、17年東京優勝

2.テスファエ・アベラ(25=エチオピア)

 ▼2時間4分24秒(16年ドバイ優勝) 17年アムステルダム8位

3.ディクソン・チュンバ(31=ケニア)

 ▼2時間4分32秒(14年シカゴ3位) 14年東京優勝

4.ツェガエ・メコネン(22=エチオピア)

 ▼2時間4分32秒(14年ドバイ優勝) 17年ハンブルグ優勝

5.フェイサ・リレサ(28=エチオピア)

 ▼2時間4分52秒(12年シカゴ2位) 16年リオ五輪2位

6.ビンセント・キプルト(30=ケニア)

 ▼2時間5分13秒(10年ロッテルダム3位) 13年びわ湖毎日優勝

7.アモス・キプルト(25=ケニア)

 ▼2時間5分43秒(17年アムステルダム5位) 17年ソウル優勝

8.ギデオン・キプケテル(25=ケニア)

 ▼2時間5分51秒(17年東京2位) 17年世界陸上5位

9.バーナード・キピエゴ(31=ケニア)

 ▼2時間6分19秒(15年アムステルダム優勝) 16年東京2位

10.キブロム・ゲブレジャビエル(31=エリトリア)

 ▼2時間9分36秒(15年ロンドン8位) 

11.モハメド・エルアラビ(28=モロッコ)

 ▼2時間9分50秒(17年大邱3位) 

12.ファンルイス・バリオス(34=メキシコ)

 ▼2時間14分10秒(11年NYC13位)

<国内招待選手>

21.井上 大仁(25=MHPS)

 ▼2時間8分22秒(17年東京8位) 16年びわ湖毎日9位

22.設楽 悠太(26=ホンダ)

 ▼2時間9分3秒(17年ベルリン6位) ハーフ国内記録保持者

23.石川 末広(38=ホンダ)

 ▼2時間9分10秒(13年びわ湖毎日6位) リオ五輪36位

24.山本 浩之(31=コニカミノルタ)

 ▼2時間9分12秒(17年東京10位) 16年NYC4位

25.木滑 良(27=MHPS)

 ▼2時間10分30秒(17年別大3位) 16年北海道優勝

26.大石 港与(29=トヨタ自動車)

 ▼2時間10分39秒(17年別大4位) 

27.宮脇 千博(26=トヨタ自動車)

 ▼2時間11分50秒(14年東京15位) 

28.佐藤 悠基(31=日清食品グループ)

 ▼2時間12分14秒(16年ロンドン11位) 

29.神野 大地(24=コニカミノルタ)

 ▼2時間12分50秒(17年福岡国際13位) 

30.村沢 明伸(26=日清食品グループ)

 ▼2時間14分48秒(17年北海道優勝) 

31.市田 孝(25=旭化成)

 ▼2時間19分24秒(17年東京50位) 

32.鈴木 健吾(22=神奈川大)

 ▼※1時間1分36秒(17年日本学生ハーフ優勝) 今回初マラソン 

◆グランドチャンピオンシップ(GC) 2019年9月以降に開催予定の20年東京五輪マラソン代表選考会の名称。GCで男女各2人を選ぶ。17年夏から19年春までに行われる国内指定大会「GCシリーズ」で、日本陸連が各大会に定めた順位とタイムの条件を満たした選手はGC出場権を獲得する。男子は北海道、福岡国際、別府大分毎日、東京、びわ湖毎日がGCシリーズに指定されている。