東北福祉大陸上部の女子長距離陣が全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝=30日、静岡)に2年ぶり5度目の出場権を獲得した。10月下旬の全日本大学女子駅伝は13位。過去最高タイにも2秒差と健闘したが、シード権(12位以内)には届かなかった。チームは応募締め切りの2日までに5000メートル7人のチーム記録で1時間57分10秒97をマーク。シード校を除くランキング4位で「プラス10校枠」に食い込んだ。第14回を迎える大会で過去、東北・北海道地区で出場実績があるのは同大だけ。マネジャー兼任の鈴木菜未前主将(4年)は「このチームで走る最後の大会。全女(大学選手権)でさらに上を目指すために、来年につながる走りをしたい」とチームを支える。

記録更新の最終チャレンジになった1日の日体大記録会には9人が出場。金沢佳子、武内わかな、土屋里奈の1年生トリオが自己ベストを更新。出場前のチーム合計記録を44秒も更新した。5000メートルの東北学生記録(16分13秒77)保持者で、今季インカレ出場後に調子を崩し、駅伝メンバーから外れた須藤ひかる(3年)も復調気配。3000メートル障害の北日本学生記録(10分16秒)を持つ、今季日本選手権出場の三浦佳奈(3年)もダブルエースでチームを引っ張る。富士山女子駅伝のチーム最高順位は初出場した14年の14位。鈴木前主将は「過去最高を目指したい」と令和元年を締めくくる。【佐々木雄高】