出場者に参加料や寄付金の返金なし 東京マラソン

東京マラソンを主催する財団は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月1日のレースは一般ランナー抜きで実施すると発表した。

東京マラソンの定員はフルマラソンの部と10キロの部を合わせて約3万8000人だが、大幅に規模が縮小される。

措置内容として「翌年の大会に出場可能」とする。しかし、エントリーする場合は「別途参加料の入金が必要」という。また今大会の「参加料及びチャリティー寄付金は返金いたしません」としている。

同財団は1月末に新型コロナウイルスに関する対策チームを立ち上げ、対応策を練ってきた。希望者へのマスクの配布、ゴールウエットティッシュの配布、コース途中に出す補食の見直しなどを決めていた。14日には中国在住のランナーに参加の自粛を呼び掛け、出場資格を持ちながら出なかった中国在住ランナーに対しては、来年の大会の出場権を与え、参加料を免除するとしていた。ただ国内でも新型コロナウイルスの感染者は増加の一途。都心に大勢の人が集まるのは、感染の拡大を招くリスクがあるとして、一般ランナーのレースは苦渋の決断に至った。

都庁をスタートし、東京ドーム、日本橋、浅草、銀座、東京タワーなど観光名所を巡るコースは人気が高い。人気の芸能人やアナウンサーが走るのも定番だった。今年の一般申込者数は29万3275人。一般募集の定員は2万6370人で、抽選倍率は11・1倍だった。東京マラソンはエリート選手の争いだけでなく、国内最大の都市型市民マラソンでもある東京の今回の判断を受け、開催を見送る判断を下す他の市民マラソン大会が増える可能性もある。

残り1枠の東京五輪男子マラソンの日本代表選考を兼ねたエリートランナー部門は予定通りに開催され、大迫傑(28=ナイキ)、設楽悠太(28=ホンダ)、井上大仁(27=MHPS)らが出場を予定する。エリートランナーの部門では男女合わせて国内外の約176人の出場が発表されている。