日本歴代5位の10秒00を持つ17歳・清水空跳(石川・星稜高3年)が、個人種目の今季初戦に臨んだ。

1~8位を決めるA決勝は第2レーンで、追い風0・3メートル下の11秒52で8着に終わった。

優勝は山本匠真(広島大)の10秒17。

決勝スタート前に大雨による中断があり、思い通りのレースとはならなかった。

昨年初戦は、4月中旬に追い風参考10秒38で優勝したU18アジア選手権。約3カ月遅れのシーズンインとなった。

予選は最終6組の大外第9レーンを走り、追い風1・2メートル風下で10秒28。昨年の初戦よりも0秒10速いタイムで組3着で全体6位でA決勝進出した。

個人種目100メートルでは昨年10月18日のU18大会予選(10秒37)以来、260日ぶりの主要大会復帰となった。

清水は昨年7月、全国高校総体で10秒00のU18(18歳未満)世界記録をマーク。13年に京都・洛南高3年だった桐生祥秀(日本生命)が樹立した高校記録も0秒01更新した。

昨年9月の世界選手権東京大会では出走はなかったが、男子400メートルリレー代表にも選ばれた。

4月の織田記念国際の前日練習中に右ひざ裏の違和感を覚えて見送った。

5月のセイコー・ゴールデングランプリは、パリ五輪金メダルのノア・ライルズ(米国)との直接対決を予定していた。

しかし、ウォーミングアップ中に左ハムストリングを痛めて無念の欠場を強いられた。

愛知・名古屋アジア大会代表選考を兼ねた日本選手権もケガのリスク回避のため、出場を見送っていた。

しかし、6月の全国高校総体(インターハイ)予選を兼ねた北信越高校総体では男子400、1600メートルリレーで実戦復帰。チームの2種目制覇に貢献した。

4日の前日会見では「この大会で(日本記録の)9秒95が出たことは知っている。本当に楽しみ」と話し、「かなり走れるようになった。10秒1台や0台を出したい」と意気込んでいた。

最終学年で見据えるのは、サニブラウン・ハキーム(東レ)の20歳2カ月を大きく上回る日本人最年少の9秒台突入。日本短距離の新星が、復活の1歩目を踏み出した。