陸上のU20(20歳未満)世界選手権オレゴン大会の日本代表が11日、千葉・成田空港に帰国した。

日本代表選手団の杉井将彦チームリーダーが、男子100メートル、400メートルリレーを欠場した日本歴代5位10秒00の清水空跳(石川・星稜高3年)について言及した。

4日の日本陸連の発表によると、事前に発症していた左脚の肉離れの回復状況を踏まえ、安全面を考慮した。清水や関係者らと協議を重ねながらスタートラインに立つことを目指して準備を進めてきた。しかし、現地でのコンディションを確認した結果、安全と今後のレースを最優先に考え、総合的に欠場を判断したという。

代表選考における選手やスタッフとのコミュニケーションについて杉井氏はこう説明した。

「事前の検査も含めてしっかりと取れていました。選考要項はいろいろな条件の中で、今シーズンの記録だけを対象にすることもできたが、一部種目、規格の違う種目は前年の秋シーズンから見ていかないと対象者がぐっと減ってしまう。前年の秋からになると、いろんな選手に対象が広がった」。

清水については、夏の全国高校総体(インターハイ)でマークした10秒00のU18世界記録と高校記録が適応されていた。

清水の代表入りについては「今シーズンのコンディションにちょっとばらつきが出たんですけど、少なくとも清水選手は、この大会に合わせてしっかりと準備をしてもらいました。最終的にアクシデントもあり、彼の今後のスプリンターとしてのキャリアを考えた時にここで走らせることは得策ではないと。本人の判断を尊重させていただきました」と話す。

出国前には国立スポーツ科学センターでの検査も実施。ドクターの診断をもとに100メートルの指導を行ってきた。

杉井氏は「最後まで可能性も探ったが、8割で走るところまでは行ったが、その先が練習で実現しなかった。その時点で本人と話をさせてもらって、最終的に本人が決めました」と言う。

清水からはシニアカテゴリーでも代表として世界の舞台で戦いたい思いなども出たことで、欠場の判断に踏み切った。

さらには「現地でのケガは記録も伸びている中、道具も良くなってきていることで、非常に負荷が高まっていることは確か。その辺の対策は今後していかなくちゃいけない」と課題も口にした。【泉光太郎】