世界ランク5位の松山英樹は3バーディー、3ボギーの72で回り、イーブンパーで首位と7打差の84位だった。

 序盤からドライバーの制御に苦しみ、世界トップクラスの精度を誇るアイアンも硬く仕上がったベント芝のグリーンに手を焼いた。パー3を除く14ホールでフェアウエーキープは6ホールの42・86%。パーオン率は部門別154位の38・89%にとどまった。「ショットが話にならないくらい良くなかったですね。思ったより悪かった」と不満を隠さなかった。

 それでも2ボギー先行から折り返しの1番は第2打をスピンでピンそば50センチに戻して最初のバーディーを奪取。バンカーから難しい寄せとなった5番のパーパット、連続バーディーの7、8番は7メートルと5メートルを沈めるなど、グリーン上で粘りを見せて合計25パットにまとめた。「まだ不安がある中では、うまいことしのげたホールがたくさんあった。そこは評価したい」と言った。

 ラウンド後はショットの調整に時間を割いた。今週に入ってさまざまなメーカーのドライバーを試してきたが、開幕前日のプロアマ戦終盤から従来のエース1本に絞って打ち込んでいる。「1つのスイング自体は(切り取ってみると)いいかもしれないですけど、その後のショットにつなげられないというところで全然いいスイングじゃないのかなって感じですね」。後方や正面から撮ってもらったショット動画を何度も見返し、自らのスイングと向き合う作業を重ねている。

 第2日は不規則な転がりが特徴のポアナ芝のグリーンが厄介な南コースを回る。この大会は過去4度の出場で予選落ちが2度、初出場した14年の16位が自己ベスト。好相性とは言い切れない舞台だが「伸ばさないと予選通過はない。しっかりと切り替えてやりたい。(予選通過が)最低限のレベル」と巻き返しを誓った。