山下美夢有(24=花王)が米女子ツアーの新人賞「ルーキーオブザイヤー」を獲得した。90年小林浩美、24年西郷真央に続く日本勢3人目の快挙。16日に最終日を迎えたアニカ・ゲインブリッジ・ペリカン(米フロリダ州)では68位に終わったが、1試合を残してポイント差で2位竹田麗央(22)を上回ることが決定。20日開幕の今季最終戦CMEツアー選手権(米フロリダ州)次第で、日本勢では87年岡本綾子以来2人目となる年間最優秀選手賞「プレーヤーオブザイヤー」獲得の可能性もある。新人賞との2冠が実現すれば日本勢初めて。
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日本ツアーの22、23年年間女王は、実力を世界最高峰の舞台でも発揮した。新人賞を獲得した山下は「素晴らしい歴代選手がたくさんいて、そこに一緒に名をおけるのは大変光栄なこと。賞をいただけたのは、たくさんの方に支えてもらったからだと思う」と、喜びのコメントを発表した。
新人賞はツアールーキー(今季21人)を対象に、各試合の結果で与えられるポイント(P)制の戦い。通常の優勝が150P、2位が80Pと、順位ごとに付与される。
今季前半戦は先にツアー初勝利を挙げた竹田が、レースを引っ張った。だが山下は8月、初勝利をメジャー大会の全英女子オープンで飾ると、9月から首位に立ち、11月のメイバンク選手権では奇跡的な8打差逆転で2勝目。レースはほぼ独走状態に入っていた。
小柄な150センチの体で飛距離はツアー141位(約246ヤード)だが、フェアウエーキープ率は3位(約82%)、平均パット数は6位(約28・9本)と技術で勝負。欧米選手に勝つ独自のゴルフを確立させた。
今季最終戦では、年間最優秀選手賞獲得にも期待がかかる。各試合10位以内でPが得られ、優勝30P、2位12P…10位1P。1位ジーノ・ティティクル(タイ)とはわずか16P差の2位で、逆転すれば日本勢では87年岡本綾子以来2人目。新人賞との2冠は78年ナンシー・ロペス(米国)、17年朴城炫(パク・ソンヒョン)以来3人目で、日本勢では史上初となる。
年間ポイント60位以内が出場できる最終戦は、優勝者が年間女王となる。同ポイントでも現在2位の山下なら、全てを成し遂げそうな期待感がある。
◆山下美夢有(やました・みゆう)2001年(平13)8月2日、大阪・寝屋川市生まれ。大阪桐蔭高卒。19年11月のプロテストに合格し、21年KKT杯バンテリン・レディースでツアー初優勝など日本で通算13勝。22、23年年間女王。24年パリ五輪4位。25年から米ツアー挑戦し、既に2勝。150センチ、52キロ。

