リオデジャネイロ五輪のテニス男子シングルスで銅メダルを獲得した錦織圭(日清食品)が25日、ニューヨークで記者会見を行い、29日開幕の全米オープンに向けて「この大会にピークを持っていきたかった。自信を持ってプレーをしたい」と、落ち着いた口調で意気込みを語った。

 3度目の五輪だったリオでは3位決定戦でラファエル・ナダル(スペイン)を破り、テニスで日本に96年ぶりのメダルをもたらした。錦織は「五輪ならではの重圧の中でレベルアップを実感できた。ナダルとの苦しい試合も乗り越え、本当に充実した五輪だった」と貴重な経験を得られたことを強調した。

 全米オープンは2年前に4大大会で初の決勝に進んで準優勝した舞台だが、昨年は1回戦で敗れた。今年は第6シードで悲願の4大大会初制覇に挑む。「昨年の分を取り返したい気持ちもある。いいイメージを持って臨みたい」と語った。

 7月下旬からハードスケジュール。体調面については「疲れもたまっていたが、この1週間はしっかり休めた。開幕までの残り数日でしっかり調整したい」と話した。