東地区首位の秋田ノーザンハピネッツが、3つの記録更新を達成した。中地区首位のFイーグルス名古屋とホームで対戦し、108-92と勝利。16年のBリーグ加入後、最多の得点数となった。さらに入場者数は、クラブ新記録の4721人。連勝記録も17に伸ばし、東地区の優勝マジックを1つ減らし4とした。

 第3クオーター(Q)で39得点を奪い、歓喜する場内をさらにヒートアップさせた。第4Q開始前、スクリーンに入場者数のクラブ新記録を知らせる情報が流れた。田口成浩主将(27)は感無量の様子で「最高でした。毎試合そうですけど。今日はいつにも増して、空席も見渡す限りなくて、やっていて最高でした。気持ちよかった」。大声援を力に変えた。両軍の日本人最多の23得点。3本シュートは7本中5本も決めた。

 B1時代の昨年2月の横浜戦の4457人が、従来の最高だった。この日は大型連勝中で、さらに人気漫画「スラムダンク」の作者・井上雄彦氏が描いたTシャツを来場者全員にプレゼントされて、集客に拍車がかかった。

 それでも、チームは得点記録に満足していない。相手の3点シュートの成功率は自軍を上回る59・1%。カロリーの高いシュートを決められ、大量失点した。田口は「シュート力があるチームなので、少しのチェックじゃ入ってしまう。相手に合わせてしまった。明日(18日)は今日ほどハイスコアじゃなくていいので、ディフェンスのチームということを示したい」と修正を誓った。【秋吉裕介】