17年世界選手権3位の白井健三(21=日体大)が、合計86・064点で国際大会初の個人総合タイトルをつかんだ。今季初戦のアメリカンカップで2度落下したあん馬をミスなくまとめ、全6種目で安定感をみせた。谷川航(21=順大)はあん馬で落下も合計84・399点で2位に入った。
白井がトラウマを拭い去った。床で首位に立って迎えた2種目目のあん馬。頭によぎるのは3月のアメリカンカップで2度落下した自分の姿だった。「弱い気持ちが襲ってくる」。不安と闘いながらも今季から入れた「モギルニー」などすべての技を丁寧につないで着地し、両手でガッツポーズ。他の種目も難なくまとめ、2位谷川に1・665点差をつけ圧勝した。
ひねりを武器に床や跳馬では数々の国際大会を制してきたが、個人総合ではこれが初の頂点。試合前には「タイトルにはこだわらない」と話していたが、「何か初めてのことが起こるのはこの体育館。思い出がまた1つ増えた」と素直に喜んだ。「逆境をはねのけた自分は、この1試合で強くなれた」。オールラウンダーとしての自信を取り戻し、2週間後には同じ場所で今度は全日本選手権の初優勝を狙う。


