卓球女子のエース、石川佳純(25=全農)が、地元、日本で打倒中国の旗印になる。ワールドツアーの荻村杯ジャパン・オープン北九州大会が6日、福岡・北九州市立総合体育館で開幕する。銀メダルを獲得した5月の世界選手権団体戦では、日本の主将を務め、決勝で中国に敗れたとはいえ、準決勝の南北合同チーム戦では、リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)で敗れたキム・ソンイ(北朝鮮)に雪辱するなど確かな成長の跡を見せた。勢いを味方に日本をけん引する。

 石川が凱旋(がいせん)試合で存在感を見せる。ワールドツアーが香港、中国、日本と3週間続き、今大会が3大会目でハードなスケジュールだが、福岡は母の出身地で第2の故郷といっても過言ではない。気持ちは自然と高まっている。「香港は良くなかったが、中国では自分のプレーができた。久しぶりの地元での試合はうれしい。持っている自分の力を出して良いプレーをしたい」と地元の風を後押しに頂点を目指していく。

 5月の世界選手権団体戦をさらなる飛躍につなげた。大会では、チーム最年長で初の主将に抜てきされた。のしかかる重圧の中、ベンチでは誰よりも声を出し、伊藤美誠(スターツ)ら若い世代を支え続けた。決勝では中国に敗れたとはいえ、真骨頂は韓国、北朝鮮による南北合同チームとの準決勝だった。

 相手はリオ五輪のシングルス3回戦で敗れたカットマンのキム・ソンイ(北朝鮮)。2年前の敗戦後、苦手意識を克服するため、カットマン対策に徹底的に取り組んできた。3月のドイツオープンでは、5戦中3戦でカット主戦型と対戦し優勝。着実に力をつけ挑んだ1戦だった。

 2-2と最終セットにもつれ込む大接戦。途中何度も台の端に当たる不運で失点するなど3度もマッチポイントを握られた。心が折れそうになりながらも、「リオの悔しさが力になっている」と敗戦を原動力に変え、勝利をもぎ取り、「リオの自分を克服できた」と成長を実感した。

 今大会のテーマは「楽しむ」だ。強豪中国勢からは元世界ランキング1位の劉詩■など有力選手がエントリーしている。厳しい戦いになるとはいえ、内なる自分と向き合い、試合を楽しみ、日本のファンを沸かせた先に勝利があると信じている。「挑戦することを楽しんでやりたい。ワールドツアーはレベルが高い。3週間でレベルアップしたい」と気合。中国勢を撃破し、20年東京五輪へ突き進む。

※■は雨かんむりに文