世界28位の錦織圭(28=日清食品)が、4大大会自身最多24本のサービスエースをたたき込み、芝の難敵を退けた。現在は世界184位だが、過去最高17位のバーナード・トミック(オーストラリア)に2-6、6-3、7-6、7-5で勝ち、3回戦に進出。佐藤次郎を抜き、日本男子大会単独最多15勝目となった。3回戦では同18位のニック・キリオス(オーストラリア)と対戦する。
芝での難敵を4セットで始末し、錦織は何度もガッツポーズを見せた。「どっちに転んでもおかしくなかった」という接戦。特に第3セットはめまぐるしく入れ替わる攻防だったが「今日はサーブに救われた」と、24本の自身最多エースで突き放した。
11年に18歳で8強入りしたように、相手は芝に最適なプレーだ。勢いのある直線的な無回転球を芝で滑らせるかと思いきや、全く勢いがない死に球も操る。過去4戦の対戦で分かってはいたが、それでもタイミングがつかめず「危なかった。やりにくかった」。それをサーブの勢いで勝ちにつなげた。
課題と言われているサーブは、錦織自身も工夫を凝らす。今大会から、第2サーブの前にボールボーイから球を受け取る方法に変えた。以前は、第1サーブ前に2個球を受け取り、1個はポケットにしまう。第2サーブになると、ポケットから取り出し打っていた。
変えた理由は「1球入魂です」。実は「(第2サーブで)ボールを受け取るのがめんどくさくなる。だから、なるべくファースト(第1サーブ)を入れたいと思う」のが正直な理由だ。それだけ何とか第1サーブを入れようと考えている。
次戦の相手は審判に文句を言ったり、線審を脅したりする悪童として有名だ。対戦成績は錦織の3戦全勝。しかし、時速220キロを超えるサーブは芝では脅威だ。「サーブがすごい。だから、自分のサービスゲームを集中してやらないと勝てない」。それには、この日のサーブが必要になる。【吉松忠弘】
◆WOWOW放送予定 7日午後7時25分から。8日午前0時から。ともにWOWOWライブ。男女シングルス3回戦ほか。生放送。


