世界19位の大坂なおみ(20=日清食品)が、日本テニス界に新たな歴史を刻んだ。同36位のレシア・ツレンコ(ウクライナ)に6-1、6-1で勝ち、全米の日本女子としては史上初めてベスト4に進出する快挙を達成した。4大大会では1996年(平8)ウィンブルドンの伊達公子以来、22年ぶり5度目。
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4回戦に勝って見せた涙は、もうなかった。相手の体調不良もあったが、あまりの圧勝に大坂は「もう泣かないわ。今回は勝負に徹したもの」とさらり。規格外の強さで、試合時間は1時間もかからず。いとも簡単に日本女子初の歴史を打ち立てた。
同じ米国で3月にツアー初優勝を飾った。その時の快進撃と似ているが「あの時と私は全く違う選手」という。たった半年で「精神的に大人になった。以前は試合でリードすると、集中を欠いた。今は違う」と胸を張った。
3月の初優勝で逆に自分に重圧をかけた。期待の大きさに「テニスが仕事のように感じた。楽しくなかった」。4月の大会では試合中に苦しくて涙を見せた。しかし「たくさん経験して成長した」と、この日は「(プロの)ビジネス」としてプレーを楽しんだ。
準決勝は因縁のキーズとの対戦だ。初顔合わせだった16年の全米3回戦。最終セット、5-1とリードしながら逆転された。勝ちを目の前にして頭が真っ白になった。それ以来、3連敗を喫している。「私よりパワーがある。簡単じゃないわ」。
日本男子は錦織が4大大会決勝の舞台に立った。しかし女子はシングルスで、その舞台を経験したことがない。そして男女を通じて世界の頂点は1度もない。「残り2試合だって知っている。だけど、もう重圧はかけない。1ポイントずつよ」。覚醒の時が来た。


