内村は、あきらめない。体操世界選手権(25日開幕、ドーハ)で東京オリンピック出場枠獲得を狙う男子団体のエース内村航平(29=リンガーハット)が右足首を痛めていたことが2日、判明した。9月25日の練習で、跳馬の着地時に右足前距腓(ひ)靱帯(じんたい)を損傷。この日、東京都内で行われた試技会は負担の大きい床運動と跳馬を回避し、他の4種目でも着地技はしなかった。本番まで約3週間。厳しい状況に思えるが、内村は「できないと断言するのは早い。6種目やるつもりでドーハに行きたい」と力強く宣言した。
14年以来4年ぶりに挑む跳馬の大技「ヨー2」で足を痛めた。「慢心、過信が原因」。9月の全日本シニア選手権で成功し、その後も好調だったことがあだとなった。世界選手権欠場も頭をよぎったが、診察の結果重症ではなく、2日後には歩けるようになった。
早期回復のため、患部に強い衝撃を与えて治す「対外衝撃波」という荒療治を受ける。20分間に2000発。「死ぬほど痛い。人生3大痛の2位」と話すほどの激痛をともなうが「効果はすごくある」。主将、エースとして「6種目やる。それが仕事」と、あきらめるわけにはいかない。【高場泉穂】


