女子200メートル個人メドレーの2人にとって、世界で勝つには何が必要かを学ぶことができたレースだったと思う。久しぶりに日本代表に選ばれた大本は、前半はホッスーらに引けをとらない泳ぎを見せてくれた。予選、準決勝と前半のタイムは上げていたが、最後の自由形が伸び切らなかったのが悔やまれる。世界で戦うには最後の自由形で勝負できるかどうかがカギになる。だが、間違いなく世界で戦う手応えをつかんだと思う。
一方の大橋は400メートルが本命とはいえ、予選から調子が上がっていないように見えた。メダルを獲得した前回大会はチャレンジャーとして臨んだが、今大会は主将として、また池江が不在ということもあり、多くの重圧を背負ったと思う。しかし、世界で戦うためには、こういう状況を乗り越える力が必要だ。来年の東京五輪では、さらなる重圧がかかるのは間違いない。400メートルまで時間はある。しっかりと切り替えてもらいたい。（日刊スポーツ評論家）
