16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)競泳男子400メートル個人メドレー金メダル萩野公介(25=ブリヂストン)が、復帰2戦目で世界大会表彰台レベルのタイムを目標に掲げた。24日、仙台市内で所属先のイベント「ブリヂストン×オリンピック×パラリンピック a Go Go!」に参加。水泳教室などで子供たちと触れ合って「1年ぶりの参加でしたが、楽しかったです」と笑顔を見せた。

萩野は、今月4日までのW杯東京大会で半年ぶりにレース復帰した。次は9月14日開幕の茨城国体で200メートル個人メドレーと100メートル背泳ぎに出場を予定している。

200メートル個人メドレーは、日本水連が定める日本代表候補入りの基準タイム1分59秒23が目安になるが、萩野の目標はその上をいく。復帰戦で2分0秒03だっただけに「さすがにタイムが上がらなきゃ、まずいでしょう。練習をやればやるほど、伸びている」と口にした。平井コーチと話し合った目標タイムについて「1分57秒台前半、1分56秒台が出ればいい」と説明。復帰戦でスピードが上がらなかったバタフライ、キックがかからなかった平泳ぎの修正に取り組んでいる。

今夏の世界選手権韓国大会は、金メダルの瀬戸が1分56秒14、銀メダルのデブランシュ(スイス)が1分56秒56、銅メダルのケイリシュ(米国)が1分56秒78だった。自己ベスト1分55秒07を持つ萩野が1分56秒台を出せれば、世界大会表彰台レベルのタイムといえる。萩野は「すべてが足りないということはすべてが伸びしろということ。泳ぎもワンランクアップしてきた。(練習の)映像を見ても『水泳選手になってきたな』と思っています」と手応えを口にしていた。