花園にフィジー旋風が吹いた。大分東明が35-0で飯田(長野)を下し、初出場で初勝利を飾った。大分県の決勝で34年連続出場を狙った大分舞鶴を止めた勢いのまま、フィジー出身のNO8セコナイヤ・ブルとCTBジョアぺ・ナホの2年生コンビが大暴れした。

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大分東明のブルとナホがパワフルな“フィジアン・マジック”で初勝利へ導いた。アタック力が持ち味のブルが先制トライで勢いづけた。前半16分、ゴール前直前のラックからつなぎ、最後は193センチ、115キロの体で相手守備をなぎ倒しながら左中間に決めた。

1トライだったプレーについてブルは「30点」と辛口だったが、「引っ張る自分の姿を見せることで仲間の自信にもなる」。相手のタックルを強烈なハンドオフで突き放し、スパイクが脱げても10メートルほど突破するなどチームに貢献した。

ナホも負けていない。トライこそなかったが、自慢の俊敏な動きでフェイントを交えながら相手を翻弄(ほんろう)。大分舞鶴OBの白田誠明監督は「俺がやるんだと鼻息が荒く空回りしていた」というが、スピード十分のオフロードパスでトライをお膳立てするなど奮闘した。

大分県がフィジー政府とW杯のキャンプ地誘致でやりとりする際、留学生の受け入れ案件が浮上した。白田監督が直接フィジーに出向き「まじめで謙虚」というブルらを迎えた。大阪入りしていた25日、2人は宿舎の監督室に呼ばれクリスマスケーキをプレゼントされた。飯田の「堅い所をこじ開け2人で引っ張ってほしい」と期待され、モチベーションを高めていた。

古典の授業が好きで日本語を流ちょうに操るブル。将来については「日本代表になり、次(23年)のW杯に出てみたい。ハードワークでみんなのために体を張るリーチ・マイケルのような選手になりたい」と大きな夢を描く。

30日の2回戦はBシード常翔学園(大阪第2)が相手となるが、ブルは「楽しみ。足りない部分など見直し、勝てるプレーをしたい」と強気だ。大分大会決勝で優勝1回、準優勝3回の大分舞鶴の牙城を崩した自信を胸に、力強く突き進む。【菊川光一】