東京オリンピック(五輪)新種目のスケートボードも、新型コロナウイルス拡散の影響をまともに受ける。五輪代表は5月末までのランキング対象大会によって決まるが、多くが中国開催。18日までに変更された日程がさらに変わる可能性も高く、日本代表の西川隆監督(54)は「推移を見守るしかない」と疲れ切った表情で話した。

すでに2月21日にシンガポールで開幕予定だったアジア選手権が3月17日からに延期。4月6日から中国・塩城で予定されていた国際オープンは1週間延期され、同14日からの中国・南京大会は延期から中止が決まっている。特に大会の少ないパーク種目は、対象4大会のうち5月26日からの世界選手権(南京)を含む2大会が中国開催で、代表選考への影響も大きい。

欧米の選手の中には「中国には行きたくない」という選手も多く、西川監督も「今の状況が続けば、開催は難しいだろう」と話す。統括団体のワールドスケートがパーク世界選手権などを他の会場に移す可能性もあるが、日程はさらに過密になりそう。「選考方法や時期まで含めて、変わるかもしれない」と同監督。五輪デビューを前に、スケートボード界は揺れている。