新型コロナウイルスの影響でリーグ戦中止、シーズン終了になったB1新潟がファンに向けて球団の公式You Tube「新潟アルビレックスBB YOUTUBEチャンネル」で動画配信を行っている。

選手が出演するトークショーや技術講習など内容もさまざま。試合を見られなかったファンのために、コート外の活動で応援への感謝を示している。

公式You Tubeの主な配信会場は普段から選手が訪れる長岡市内の「タニタカフェ」。3月25日の生配信は主将の鵜沢潤(38)、上江田勇樹(32)、高橋浩平(23)が出演し、ファンからの投稿や事前に届いたメッセージに答える形でトークショーを行った。高橋が生歌を披露し、偶然居合わせた柏木真介(38)が飛び入りするなどリラックスしたムードで約28分間配信した。チーム活動最終日になった3月28日にはアオーレ長岡から配信。選手全員が出演して、シーズンを振り返った。

宮明日香広報(22)は「ファンの皆さんからは『配信してくれてありがとう』といったコメントをいただいています」と反響を話す。最初にリーグ戦が延期・中断になった3月上旬から配信を開始した。トークショー以外にも、今村佳太(24)らによる技術講座、選手個々のシーズン中のハイライトシーンなどもある。3月28日にリーグ戦中止が決まったが、選手は契約期間はチームの一員として活動。「週1、2回をめどに今後も配信を継続していく。新しい企画も加えたい」と宮広報。

Bリーグは、ほとんどのチームがリーグ戦の約2/3に当たる41試合を消化した時点で打ち切りになった。シーズンが佳境に入る時期だっただけに、ファンも選手も不完全燃焼だった。鵜沢は「こういう形ででもファンの方々に楽しんでいただきたい」と話す。

県内で新型コロナウイルスの陽性確認は3日午後2時現在で35人。感染拡大が続く中、自主トレもままならない状況だが、鵜沢は「You Tubeに寄せてくださるコメントなどを見ると、僕らも楽しいし、元気になる」。動画を通じてのファンとの交流は、選手にとっても精神的な支え。あらためて感謝を示した。【斎藤慎一郎】