フィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦(25=ANA)が23日、日本テレビ系「24時間テレビ」にリモート収録の形で出演した。

今年は14年以降の恒例だったアイスショー披露はないものの、今年の番組テーマ「動く」にちなみ、新型コロナウイルス感染拡大後に「動いた」ことを語る、と予告されていた。実際に取り組んでいる感染予防策について語った。

「できる限りのところではマスクをして、できる限りのところは全て消毒をして、みたいなことを、ひたすら頑張ってやっているつもりです」

続けて「僕らは靴に触らなければいけないスポーツなので」とスケート靴に触れ「スケート(リンクに)入る時にエッジケース外して、おでこにつける(ルーティン)じゃないですか。結局、もう(ウイルスが多いとされる)床にすごい触れちゃってるので、すごい気をつけたりしなきゃな、と思ったりとか」と意識をさらに高めていることを明らかにした。

最前線で闘う医療従事者のため、自身ができることには「病床数が増えれば増えるほど、医療の最前線で本当にウイルスと闘っている方々って、すごく大変だなっていうのは常日ごろ感じていて。ウイルスをまずは自分に感染させない、そこからまた広げない、ということをすることこそが、1番の皆さんへの応援じゃないのかな。感染拡大につながるような行動をしないっていう選択をしているだけで、僕たちは回復した未来に向かって動けてるんだな、という風には思っているので」と考えを示した。

最後に、また実際にファンの前で再びスケートができる未来へ。「早く皆さんの前で、思い切って、少しの不安もなく、少しの心配もなく、自由に演技して、自由に声を出して、自由に笑える、自由に泣ける、そんな日がくることを願っています」とのメッセージで締めくくった。

前日22日の放送スタート時にはビデオ出演し「2020年、世界は変わってしまいました。ただ、今みんなで少しずつ動きだしています。離れていても心はともに、前に進みましょう。僕の1歩も、あなたの1歩も、誰かの明日を変える1歩かもしれません。それでは、43回目ではなく新しい日常での1回目。24時間テレビ、動く。スタートです」とオープニングコールを務めていた。【木下淳】