仙台89ERSは75-68でFイーグルス名古屋を振り切り、ホーム連敗を2で止め、今季10勝目(4敗)を挙げた。第3クオーター(Q)中盤に1度は逆転されたが、沢辺圭太(25)が3点シュートを効果的に決めてき放した。

前節まで土曜開催の初戦を2カード連続で落としていた選手たちが、ホーム初戦白星を死守した。沢辺はこの日誕生日を迎えたスタンドの妻に白星をプレゼント。47-49とリードされた第3Q9分過ぎ、左60度から勝ち越しの3点弾を決めた。第4Q開始30秒と同4分半にも沈め、3点シュート成功率でリーグ2位だった相手のお株を奪った。残り2分には5反則目の相手ファウルトラブルを誘い、フリースローだけで連続9得点のお膳立て。残り2秒からジェイコブセンの豪快ダンクでダメ押しした。

5本中4本の3点弾を成功させた沢辺は、この試合のMVPで精米5キロを獲得。「生活的にすごく助かる。嫁さんも喜んでくれたと思う」と笑わせた。愛妻のほかに、コロナ禍で大会中止になった子供たちを元気づけようと7月下旬にサプライズ訪問した西山中の選手たちも観戦。「見ている前でプレーしてMVPを取れて良かった」と手本を示した。【佐々木雄高】