Aグループの釜石シーウェイブス(岩手)が、同1位の近鉄ライナーズ(大阪)に15-36で敗戦。通算成績は1勝2敗で、グループリーグを終えた。序盤から相手に主導権を握られ、前半を14点差で折り返す。後半はWTB氏家柊太(26)がチーム初トライ。同終了間際はFLサム・ヘンウッド(29)も決め、意地の2トライをファンに届けた。

東日本大震災から節目の10年。雨天の中、「ラグビーの町」釜石市のシンボルとして戦い抜いた。前半はミスが響いて、ペナルティーゴールの3得点のみ。それでも後半9分、SO中村良真が相手陣地右から左サイドにキック。ボールが転々とする中、氏家は「トライをすればチームに勢いがつくと思って、思い切って走った」と、ボールをつかんでそのままトライ。今季最初で最後のホーム戦に訪れたファンが拍手でたたえた。

以降は相手に3連続トライで突き放されても、ラストプレーでヘンウッドが裏に抜け出してトライ。直後のゴールも成功し、試合終了を告げる笛が鳴った。CTB小野航大主将(29)は「取れるところで取れていればクロスゲームにできた。チャンスはあった」と敗戦を悔やんだ。次戦は翌週、Bグループを含めた順位決定戦に臨む。氏家は「今日は力を出し切れず、ビッグウエーブができなかった。次戦に向けて修正して、チームとして成長していきたい」。釜石魂を貫き、被災地から全国に元気を与えていく。【相沢孔志】