国内リーグで活躍する桐蔭学園の卒業生たちが夏場に母校を訪れ、後輩たちのために汗を流した。東京サントリーサンゴリアス(東京SG)のフランカー小沢直輝(33)、フッカー堀越康介(26)、SH斎藤直人(24)ら日本代表に名を連ねる選手たちも来た。タックルやパスの基本練習から、ラインアウトやスクラムなど攻守の重要局面に至るまで。OBたちは自分の得意とするプレーを伝えた。
本年度で56期を数える同校ラグビー部は、大学、社会人にトップクラスの選手を送り出してきた。来年1月に開幕する新リーグ「リーグワン」でも各クラブに出身選手がおり、1部リーグに所属する12チームの中では約20人が在籍する。そんな選手たちが代わる代わる足を運び、後輩たちを指導した。
先輩たちと間近で接した選手たちは、大きな手応えを得ている。フランカー中島主将(3年)は「プレーのことだけではなく、試合に臨む心構えを教わりチームが締まりました」と変化を実感。胸を借りた先輩たちがリーグワンの舞台でしのぎを削ることについて、「ラグビーの質が上がると思う。自分も高いレベルでプレーしたい」と期待に胸を膨らませていた。
来訪したOBは現役選手だけではない。藤原秀之監督は「医者、弁護士、外資系の保険会社で勤める人も来た。どういう人材が社会で活躍するのかを教わったが、その根幹は既に学生時代の生活が関係していると言っていた」と振り返る。後輩たちへの惜しみないサポートに「OBは本当財産ですよ」と目を細めた。
今季は春の選抜大会で東福岡に敗れ準優勝、夏の7人制大会は9位と振るわなかったが、周囲からは3連覇を期待する声は止まない。先輩たちの教えを胸に平常心を貫き、花園の舞台に挑む。【平山連】
◆花園3連覇以上 過去に5校(のべ6度)達成。3~7回大会に史上最多5連覇の同志社中は9~11回大会でも3連覇を成し遂げ、計2度。ほか、京城師範(13~15回大会=3連覇)、秋田工(27~29回大会=3連覇)、啓光学園(81~84回大会=4連覇)、東福岡(89~91回大会=3連覇※90回大会は桐蔭学園と両校優勝)がある。101回大会の今年は、桐蔭学園が東福岡以来の3連覇を目指す。
◆桐蔭学園 1964年(昭39)に男子校として創立。81年女子部設立。ラグビー部は64年創部。花園は優勝3度、準優勝5度。野球部やサッカー部も全国レベル。ラグビー部の主なOBに松島幸太朗(フランス1部クレルモン)、小倉順平(横浜キヤノンイーグルス)。プロ野球巨人の高橋由伸前監督や俳優織田裕二、医師でタレント西川史子らも輩出。所在地は横浜市青葉区鉄町1614。岡田直哉校長。


