全員の夢は、簡単に終わらせない。レギュラーシーズン3位アランマーレ山形が同1位群馬銀行に3-2で競り勝った。前日12日はルートインホテルズに敗戦。連敗ではV1との入れ替え戦進出は絶望的だったが、2年連続ブロック賞の菅原里奈(24)がブロック6本を含む14得点で奮起。北原勉監督(41)も「負けず嫌い」と認める熱い心の持ち主を中心に流れを呼び込み、望みをつなげた。

苦手の女王から大きな1勝をつかんだ。セット(S)カウント2-2の最終S。菅原のブロックやオケケアル・メソマチ・ウゴチンイェレ(19)らのスパイクで同Sをもぎ取り、勝敗を決めた。ベンチにいた選手も飛び出し、コートに笑顔と大きな輪を咲かせた。直近2シーズンは4戦4敗だった相手に1勝した指揮官は「単純にうれしい」とベンチ前でガッツポーズを見せ、思いを表現した。

V2屈指の実力を見せつけた。菅原は相手の攻撃をしっかり見たブロックでプレッシャーを与え、攻撃を防いだ。同賞獲得は「チームメートのおかげで取れた」とした上で「1年間の成長や試合に懸ける思いといった部分で自分の力で取れたという思いが去年よりある」。瀬戸際の一戦で見せた菅原のプレーを指揮官は「技術よりも私が一番評価していることはコートにいる6人の中で一番熱い。止めてやるぞ! という気持ちが出ていた」と評価した。

チームは現在、1勝1敗。逆転での入れ替え戦進出には、27日に長野・上田市で行われる同4位GSS東京戦の勝利が絶対条件だ。2月に新型コロナ陽性判定を受けて活動休止もあった中で乗り越えた鬼門。本年度最終戦となる一戦も全員バレーで勝利を飾り、天命を待つ。【相沢孔志】